黙って愛されて。2

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Aside


「何かに異常があったらお呼びください。」


鈴木「はい。ありがとうございます」

……。


ここは…？


うっすら目を開ける。

でも体を起こそうとしても動かない…まるで鉛みたいに…


なんで私はここにいるの…？


鈴木「！？Aさんっ！？」


誠也さん……？


声を出したかったけど酸素マスクのせいで小声しか出ない


『ｽｩｰ誠…也さん…ｽｩｰ……？』


鈴木「良かった！目が覚めて！」


なんで誠也さんが…？


………………


そっか…私…ホームに落ちて…誠也さんに助けてもらったんだっけ……


鈴木「本当に良かったよー軽傷だから大丈夫だって、お医者さんが言ってた！」


『ｽｩｰ…ありが…ｽｩｰ…とうござ…ｽｩｰ…います……』


ありがとう…なのかなあ…


すると

ｶﾞﾗｶﾞﾗｶﾞﾗ


鈴木「！？」


警察「警察です。高宮Aさんにお話を聞きたくて参りました」


鈴木「でも、まだ今起きたばっかりで！」


なんで…警察？


『ｽｩｰ…大丈夫です…ｽｩｰ何のようですか…？』


警察「では、鈴木選手も退出を要求します。Aさんとお話をしたいので。」


鈴木「……はい。」


そして病室には私と警察の人２人。計３人となった。


警察「お話というのは今日貴方が駅のホーでのお話ですが。突き落とされたのを見たと言う人が沢山いましてね、その情報を元に駅の近くでその男を捕まえました。」


そして私の前に出される1枚の男の写真


少し体を起こし、酸素マスクも外した。


警察「この人をご存知ですか？」


でもその写真には1度も会ったことのない男性の顔が写っていた。


『いいえ…初めて見ました。この人が私を？』


警察「はい。今警察で身柄を確保していますが何も話さないままなのです。」


『そうですか。でも私は記憶にありません』


警察「そうですか…。ご協力感謝致します。」


ｶﾞﾗｶﾞﾗｶﾞﾗ


警察は出ていった


そして警察と一緒に入ってきたのは


『卓也…！？遥輝さん…！？なんでっ！？』


すると

鈴木「遥輝さんに電話しちゃって……ごめん！」


なんで卓也が…


1番会いたくないのに…


なんで来たの…


『…って……


…か……って…よ…


…何で来たのっ！帰ってよ！卓也！』



なんで…来たのよ…


顔なんて見たくなかったのに…

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