黙って愛されて。2

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Aside


まさか菊さんさっきの電話聞こえてたのかな…？


龍馬がここに来るって……。


はぁ、、菊さんに悪いことしちゃったな…


そんな時、店の扉が開いた。

龍馬が来るには早すぎる時間。きっとお客さんだろ。そう思って少し振り向いてみた。


『！？



卓也、、？と…月姫、、？』


私が目にした光景は、、


中島「！？A！？」


月姫「あらっ、Aさん♡」


卓也と月姫が一緒にこのお店に入ってきたものだった。

月姫「あれぇ〜ここで1人でやけ酒ですかァ？良かったら一緒に飲みますぅ？私はいいんですけどぉ〜卓さんが嫌がるかもしれません〜」



悔しくて下をずっと向いていた。


中島「もうそのぐらいにし。向こうで2人で飲もう月姫。」


ｯ……

卓也とはこれでも長い付き合いの方だ…


でもそれをたった一晩で私からそんなのを突き放した月姫が憎かった…悔しかった…



月姫「卓さんがそういうならァ〜♡」


…早くｯどっか行けよｯ、、


卓也なんてもう知らない、、


もう知らないから、、


悔しくて悔しくて涙が目から溢れてくる。


ホントは大泣きしたい。でも泣けたら負けたみたいで嫌だ、、


卓也が、、いつも優しい卓也だからこそこんな一面見たくなかった、、


その時


龍馬「なんで卓さんここに居るん？俺の彼女イビリにでも来たんですか？」


『ｯ…りょ、龍馬、、』


顔を上げるとその拍子に涙が頬に落ちる。


中島「！？A……、、？」


龍馬「！？ｯﾁ…。俺の彼女泣かしといて卓さん、月姫ちゃんは謝る気にもならへんの？何も言う言葉無いんならさっさとどっか行ってもらえますか？」


龍馬、、？


月姫「えっ？謝る？何でですか？月姫はただ龍馬さんが来ないせいで1人だったAさんを飲みに誘っただけですよ？勝手に泣いたのはAさん。なんで月姫達が謝らなきゃいけないんですか？」


中島「……もうそこまでにしぃ。月姫も言いすぎやん。」


月姫「意味わかんない、行こう？卓さん。」


確かに勝手に泣いたのは私だ、、


龍馬を巻き込んでしまった、、


『ゴメン龍ｍ


ｷﾞｭｯ


へっ、、？』


龍馬に抱きしめられた。


とても優しく私を包み込むように。


私を大事にしてくれているような抱きしめ方。


龍馬「なんでAが謝るん…俺がAを一人にせんかったらこんな風にならんですんどったのに、、Aに涙を流させるようなことさせんかったのに、、」


龍馬の優しさが私をいっぱいいっぱい包んでくれた。

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