黙って愛されて。2

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菊池side


勇気を出して肩を叩いてみる。


１回トントンしたものの反応なし。


Aじゃないのか、、？

２回目のトントン。しつこいと分かっていながら肩を叩く。


そして二回目で振り向いた。



振り向いたのはやっぱりAだった。


菊池「やっぱりAだ！人違いかと思ったよー！トントンしてるのに振り返ってくれないから〜」

平然を装い話しかける


ホントは気が気ではない、、好きな人を前にして平然ではいられないのはもちろん、、俺達は1度、、Aは覚えていなくても体の関係をもった仲……


でも、これをいつかは言わなきゃダメなんだ、、


じゃなきゃAも…その彼氏である龍馬にも傷つけてしまうから…


菊池「店員さん、この前のと同じものを」


とにかくお酒を頼んだ。この前と同じものなんて度数が強すぎて明日試合の俺はホントはダメなんだ。

でもお酒の力で何とかなるなら…


お酒の力を頼りなから話すこと数十分


一昨日の話になった


やっぱり言うならここしか、、


菊池「あのさ、やっぱり一昨日の事覚えt


ﾌﾟﾙﾌﾟﾙﾌﾟﾙ


ううん！何も無い！」


そういったもののまたチャンスを逃してしまった


『龍馬？』


！？その名前に反応してしまった…


出ないでほしい、、


この時間ぐらいAが俺のことだけを思ってくれないの…？

菊池「出ないで、、」


そしていつしか反応だけでは収まらず、Aの持っていたスマホを取り上げていた。


『き、菊さん？』


菊池「ごめん、出て欲しくない、、」


これが俺の正直な気持ち。


『で、でも！』


次の言葉を発しようとしたAの体を俺は一気に包んだ。



お酒の力ではなく、自分の気持ちだから。


俺の本能のまま動いた結果だから。


ごめんね、こんな男で、、



俺は君が思っているほど憧れられるような人じゃないよ…

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