ファーストキス ページ30
『松野君今日も送ってくれてありがとう』
マイキーさんたちへ怪我の具合を報告した後松野君は私を家まで送り届けてくれた。
千「気にすんな。俺がやりたくてやってることだから」
以前だったらバイクで送り届けてもらうことを躊躇っていただろうが怪我をして学校の送迎をしてもらうようになってからは慣れて今では恥ずかしくなることは減った。
『そういえば松野君バイク変えた？』
千「あーこれは"場地さん"の形見のバイクなんだ」
『！…そっか、場地さんの…』
その名前を聞くと嫌でも思い出す。場地さんが死んで数ヶ月が経ったが未だに彼の死を受け入れられていない自分がいた。
ぎゅっ
『え、松野君！？///』
松野君が急に私を抱きしめる。
千「新條さんの側には俺がいる。だからそんなに悲しい顔をしないでくれ」
私顔に出てたんだ。松野君に気を遣わせてしまった。
『ごめん。ちょっと思い出しちゃった…でも大丈夫。松野君がこうやって側にいてくれるもんね』
いつまでもクヨクヨしてられない。私は笑顔で松野君を見つめる。
『私も松野君の側にずっといるからね！』
千「っ！///」
『あ、赤くなった！ふふ』
千「はぁぁ、新條さんには敵わないなぁ。せっかくかっこよく決まったと思ったのに//」
『かっこよかったし、嬉しかったよ。…っわ！』
千「俺も嬉しかった！」
松野君がまた強く私を抱きしめる。
千「ありがとう新條さん」
ちゅっ
『っ！！///』
松野君は私の額にキスを落とした。急な出来事に動揺が隠せない。
千「あ、新條さんも真っ赤になったw」
『〜〜！もう、揶揄わないでよ松野君！』
すると松野君が私の頬に手を当てる。
千「揶揄ってねぇよ」
『っ！』
千「しん…A」
『！？』
松野君が私の名前を呼びにドキッとする。彼は真剣な顔でこちらを見つめ、口を開いた。
千「キ、キスしてもいい…ですか？」
『え！？』
千「嫌なら殴ってくれればいいから」
今までにない進展に頭が追いつかないが、彼からのキスの申し出なんてむしろ嬉しいぐらいだ。勇気を出してくれた彼に応えたい。
私はコクッと頷く。
千「っ！…いいのか？」
『うん』
千「じゃあ目ぇ閉じて」
彼の言われた通り私は目を瞑る。彼の顔が見えなくなるとさらに緊張してしまう。
すると口元に松野君の吐息がかかり唇に柔らかいものがあたった。
ちゅっ
千「ん…」
彼とファーストキスを交わした瞬間、心臓は驚くほど早く脈打った。
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四季(プロフ) - 凛華さん» コメント、そして応援してくださりありがとうございます！主人公ちゃんは少し天然系の子にしようかなっと思っていたので「好き」と言ってくださり嬉しいです！！これからも面白い話が展開できるように頑張ります。 (2021年10月26日 23時) (
レス) @page46 id: 1517a615a4 (このIDを非表示/違反報告)
凛華(プロフ) - 夢主って天然なのか...... そんなところも好きです。作者様のこともずっと応援してます。 (2021年10月26日 22時) (レス) @page46 id: d9f5c52c29 (このIDを非表示/違反報告)
四季(プロフ) - 凛華さん» 完全無欠だと千冬の男が廃ってしまうので彼の前だけは普通の女の子にしてみました！読んでくださる方が主人公ちゃんをどう思っているのかお聞きする機会がないので具体的に聞けて嬉しいです！ (2021年9月27日 21時) (レス) id: 1517a615a4 (このIDを非表示/違反報告)
凛華(プロフ) - 四季さん» 主人公に惚れたポイントは、芯が強い所、千冬には弱い所です。完全無欠でない方が逆に惹かれます。 (2021年9月27日 13時) (レス) id: 77a139d8e9 (このIDを非表示/違反報告)
四季(プロフ) - 凛華さん» 凛華さんコメントありがとうございます。東リベの小説が沢山ある中私の作品が一番好きだと言ってくださり、嬉しすぎて号泣してしまいました(´；ω；`)男勝りなところもある主人公ちゃんをこれからも応援してあげてください！ (2021年9月26日 13時) (レス) id: 1517a615a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：四季 | 作成日時：2021年9月6日 12時
