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勉強を教える、と言っても東堂の成績は良い方なのであまり教えることがない。
むしろ阿呆な荒北や華代(+新開)の勉強を一緒に見て欲しいくらいだ。
テスト1週間前、この1週間は部活を行なってはいけない。そういう校則が箱学にはある。どこの学校にもあるのだろうけど。
というわけで放課後、レイはいつもの3人東堂はチャリ部の4人を連れ、計7人てまファミレスに来ている。勉強会をする為。
まぁ7人席なんて取るのも難しいので4と3に別れて座ることとなった。
4人の方はレイ、東堂、荒北、華代。
3人の方は新開、福富、有紗という席。
レイ「いい?もう1回言うから、ちゃんと覚えて。これは〜で〜だから、〜になるでしょ?それでxは7√5になるの。」
レイは目の前に座る華代に、数学の問題の解き方を説明している。華代は身を乗り出してレイの解説をとても真剣に聞いている。
華代「なるほど〜…ってなるかぁ!わかんないよ!」
華代は席から立ち上がって両手を天井に伸ばして叫んだ。レイと東堂が同時に口元に人差し指を当て、「しーっ」とサインする。
慌てて席に座り、恥ずかしそうに背中を丸くした。隣に座る荒北は一瞬手を止め、華代を睨みつけたがすぐにまたペンを走らせた。
レイ「なんでわかんないんだろ?やっぱり華代は根っからの阿呆なのかも…。」
華代「レイ、聞こえてるから!事実だけど傷つく!」
華代は問題集に視線を落とし、口を3にしてただ、ただその問題を見つめているだけで一問も解こうとしなかった。というか解けなかった。
レイ「駄目、私は人に教えるのあんまり得意じゃないかも。あーちゃんに聞いてきて。あの子、教え方上手だから。」
「そーする」と言って問題集とノートを手を取り、華代は隣のテーブル席に座る有紗の方へ行ってしまった。
華代が座ったのを見た後、レイは英語の勉強を始めた。流れるようにスラスラと問題を解いていく。
しばらく自分の勉強に集中していると、東堂が立ち上がり外へ出て行った。気分転換に巻ちゃんに電話をするだとか。
荒北「なァ、これどーやんの?」
レイ「…どれ?」
位置的に荒北の問題が見えにくかったレイは、さっきまで華代が座っていたところに、荒北の隣にやってきて問題を見る。
レイ「…あー、これはね。」
レイの説明を荒北は静かに、待てをしている犬みたいに聞いている。横から垂れてきた亜麻色の髪の毛を、荒北は彼女の耳にかけた。
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もち米太郎(プロフ) - しおらんさん» コメントありがとうございます!!東堂めっちゃ好きで勢いで作っちゃいました笑行き当たりばったりの思いつきの話なので本当文才ないですけど今後も頑張りますんで今後もよろしくお願いします! (2018年9月11日 6時) (レス) id: 498205eb8a (このIDを非表示/違反報告)
しおらん(プロフ) - 凄く面白いです!荒北も好きだけど東堂かっこいいです!早くくっついてほしい!これからハラハラしそうな予感ですが続き楽しみです!頑張って下さい! (2018年9月10日 13時) (レス) id: 097333551a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もち米 | 作成日時:2018年8月13日 18時