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「オレの好きは、恋愛的な意味だから」









その言葉は、口から出てきそうなのに喉に突っかかって、出てこない。
ここで勇気出して、ちゃんと彼女に伝えないと、気持ちは伝わらないんだってことは荒北にでも分かった。

覚悟を決めて、荒北はレイの肩をがっしりと掴み、彼女の紅い瞳をジッと見つめ続ける。瞬きすることも忘れているかのように。




荒北「オレにとっての、おめーへのす「ハックショォォイ!」




荒北のその言葉を聞きたくなかったとでも言っているかのように、レイは女の子がするような大きさではない、盛大なくしゃみをひとつ。
幸い、レイがくしゃみをする瞬間、下を向いたので荒北の顔にかかることはなかった。




レイ「ぁ、…んー。ごめんね、本当ごめん。」




荒北「オウ………んで、さっき」




レイ「あーっ、荒北着替えてないじゃん。シャワー浴びに行って来なよ。」




わざとらしく話をそらし、自分の肩からそっと、荒北の手をどかした。
そしてベンチの上に置いてあるタオルを手に取って荒北の方へと差し出す。




深くため息をついた後、荒北は無理に笑い、レイからタオルを受け取る。




荒北「…行ってくるわ。じゃーな。」




レイ「ばいばい。」




荒北は頭をガシガシとかきながら、シャワールームの方へと歩いて行った。









「ごめんね。…私、そんなに強くないから。」









真っ赤に染まる空に、彼女はポツリと呟いた。
泣きそうな、消え入りそうな、かなり掠れた声で。

荒北が自分に好意を抱いていることは、随分前から知っていた。というか知りたくなくても分かってしまっていた。
頭がいいとか、そういうものじゃなくて、“好意”を抱かれることも、“スキ”って言われることも何度もあったから。見分けがつくのかもしれない。




レイ(貴方とは、ずっと友達でいたいからさ。)




今の関係を壊したくないから、それ以上にもそれ以下にもなりたくないから。
荒北のことが大事だから、離れていって欲しくないから。





だから彼女は馬鹿なフリを、鈍感なフリを、何も感じてない、考えていないフリをする。









そうすれば、誰も手放さなくて済むことを、彼女は知っているから。

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設定キーワード:弱虫ペダル , 東堂尽八 , 荒北靖友   
作品ジャンル:恋愛
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もち米太郎(プロフ) - しおらんさん» コメントありがとうございます!!東堂めっちゃ好きで勢いで作っちゃいました笑行き当たりばったりの思いつきの話なので本当文才ないですけど今後も頑張りますんで今後もよろしくお願いします! (2018年9月11日 6時) (レス) id: 498205eb8a (このIDを非表示/違反報告)
しおらん(プロフ) - 凄く面白いです!荒北も好きだけど東堂かっこいいです!早くくっついてほしい!これからハラハラしそうな予感ですが続き楽しみです!頑張って下さい! (2018年9月10日 13時) (レス) id: 097333551a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:もち米 | 作成日時:2018年8月13日 18時

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