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レイが喋ろうとした瞬間、授業開始のチャイムが鳴る。廊下からバタバタと走る足音が聞こえ、教室内の生徒達も席に着く。




華代はレイの肩を両手で掴み、ブンブンと前後に振り続けるせいで、彼女の首がガクガクしている。「ぐるじっ」と声を上げたが、それは華代には届かない。
隣の席に座る東堂に助けを求めたが、ウザい笑顔でがんばれ、と口パクで伝えてきた。




教師「鳥塚、席つけ。そろそろ天龍の首もげるぞ。」




レイは先生怖いこと言わないでください、と心の中で言う。本当に首がもげそうだから、あり得るから。

というか周りからの視線が痛いからやめて欲しい。視線を浴びるのが嫌いなわけではないが、あまり得意ではないから。




華代「ねぇ!どーゆー関係だよぅ!」




レイは華代の腕をがっしりと掴み、動きを止めさせた。そして呼吸を整える。



華代「まさか、レイ、新開くん狙ってるの!?」



華代の声が教室に響き渡る。
隣の東堂が顔の穴と言えるところ全てを全開にして一時停止。元々デカイ目はいつもの倍以上のデカさになり、口なんか顎外れるんじゃないかってほど開けている。
クラスの男子も女子も寝ていた奴も喋っていた奴も全員、レイに目を向けた。




レイは口をキュッと紡いだまま、視線を下に向けた。注目は浴びるわ、「新開が好き」と勘違いされるわで恥ずかしさはMAXを超えてしまっていた。




右手を横に伸ばし、隣に座る東堂の服の裾を少し引っ張った。本当に助けて欲しい時に彼女はこうやってサインする。多分無意識なのだろうが。
昔っからこうだ。小学生の時から、この癖は変わっていない。
東堂はすぐに気付いた。彼女が困っていることに。




東堂「鳥塚さん、とりあえず席に着いてくれんか。授業が始まらないからな。」




華代「……あっ、ごめんね!うん、すぐ着きます。…ハイ。」




華代(東堂くんこっわ!!)

いめ画という名の落書き。→←25



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設定タグ:弱虫ペダル , 東堂尽八 , 荒北靖友   
作品ジャンル:恋愛
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もち米太郎(プロフ) - しおらんさん» コメントありがとうございます!!東堂めっちゃ好きで勢いで作っちゃいました笑行き当たりばったりの思いつきの話なので本当文才ないですけど今後も頑張りますんで今後もよろしくお願いします! (2018年9月11日 6時) (レス) id: 498205eb8a (このIDを非表示/違反報告)
しおらん(プロフ) - 凄く面白いです!荒北も好きだけど東堂かっこいいです!早くくっついてほしい!これからハラハラしそうな予感ですが続き楽しみです!頑張って下さい! (2018年9月10日 13時) (レス) id: 097333551a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:もち米 | 作成日時:2018年8月13日 18時

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