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入学式の次の日から、普通の授業が始まり、それと同時に新入生の部活体験期間も始まる。
勿論、自転車競技部には毎年大勢の新入生が仮部にやってくる。
しかし今年は、マネージャー志望の女子が少なかった。
「私はダンス部かバスケ部かなー?」
「あー、ぽい!未悠は?」
「自転車部のマネージャー!!」
「まじで?やめときなよ!」
「それなぁ。」
朝っぱらから昇降口で1年女子達の会話は楽しそうだ。
明らかに染めたであろう胡桃色の髪を高い位置でふたつに分けて結んだ少女は、首を傾げた。
身長が低いからか、顔が童顔だからか、その首を傾げてキョトンとする姿はとても愛らしかった。
「なんで?自転車ダメなの?」
会話を進めながら、「黒瀬未悠」というプレートのついた下駄箱から、少し背伸びをして、上履きを取り出す。
「知らないの?あの噂。」
「なにそれ…」
「怖いの??」
未悠以外の、女子生徒達もゴクリと唾を飲み、口を開き始めた彼女を見つめる。
彼女は、不気味な雰囲気を出すためなのか、変な笑みを浮かべ、声を震わせながら語りだした。
「あのさ、今の2年生に、チャリ部のマネージャーがいないのは知ってる?…去年の最初の頃は結構いたらしいんだけどね。入部して1ヶ月も経たない内に、全員退部したらしいの。
理由はよくは分かんないんだけど、聞いたら全員口を揃えて言うらしい。「黒髪の女が襲ってきた。」ってね…」
・
未悠「なんだぁ、それだけ?」
未悠…マネージャーになろうとしている少女は、その話に全く動揺していないようだ。
周りの友達達は、身震いをし抱き合ったりしているのに彼女には動じていない。
未悠「それ、後輩いじめってやつだよね!?
でも平気だよそんなの!私がそんなのに負けると思う?」
自信満々に、向日葵の花みたいに、未悠は笑った。少し幼さの残った可愛らしい無邪気な笑顔だった。
未悠(それに、あの人がいるんだから、そんなことがあっても、諦めるわけにはいかないもんね!
……やっと、見つけたんだもの。)
__________
新キャラ
黒瀬未悠(クロセミユウ)
箱学1年
多分チャリ部のマネになるんだろうね?
低身長の童顔ちゃん(顔はいい方)
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もち米太郎(プロフ) - しおらんさん» コメントありがとうございます!!東堂めっちゃ好きで勢いで作っちゃいました笑行き当たりばったりの思いつきの話なので本当文才ないですけど今後も頑張りますんで今後もよろしくお願いします! (2018年9月11日 6時) (レス) id: 498205eb8a (このIDを非表示/違反報告)
しおらん(プロフ) - 凄く面白いです!荒北も好きだけど東堂かっこいいです!早くくっついてほしい!これからハラハラしそうな予感ですが続き楽しみです!頑張って下さい! (2018年9月10日 13時) (レス) id: 097333551a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もち米 | 作成日時:2018年8月13日 18時