7話 ページ35
マタロウ「それって、かなり深刻なんじゃ……」
ラント「今夜は満月
…恐らくなにかが起きる筈だ」
『そうなんだ………』
私は空を見上げながら、なぜか湧き上がる不安を落ち着かせようとした____
________
夜中
ラント君の提案で道を歩く犬のタカヒコ君の後ろを先程から着けている私達
すると、ラントの肩に下がっているバッグが気になったのか、コマ君がラント君に尋ねる
コマ「ラント君、そのバッグは?」
ラント「もしものための武器を調達してきた」
マタロウ「っていうか僕たち、もう5時間くらい尾行してるよね…;」
尾行を続けて疲れているマタロウ君はため息をついた
ジンペイ「まあヒマだからな!」
そして、呑気に口にして後頭部に手を添えるジンペイ君
刹那、タカヒコ君に異変が起こる
【目覚めよ…犬達よ……___】
タカヒコ(犬)「!!」
【戦いの時だ…__】
何かに反応するかのようにタカヒコ君の目つきが一気に鋭いものとなる
タカヒコ(犬)「グゥゥゥ…!!」
タカヒコ君はどこかを睨み付けると、突然走り出す
『えっ、急に走ったよ!;』
ジンペイ「あ、どこ行くんだ?!」
タカヒコ君の様子の変わり様に私達首を傾げつつ、その後を追いかけた
住宅街を走ってる間も、たくさんの犬たちがどこかへと向かっていく姿が見られる
『どんどん集まってきてるね!』
ジンペイ「あそこに向かってるぞ!」
犬たちが立ち止まった場所は、行き止まり
犬たちはそこに向かって吠えまくっていた
『(行き止まり?)』
ラント「ここでなにを…?」
突如、犬たちがこちらを振り返り、睨み付けてくる
「「「『!?』」」」
コマ「み、見てる!;」
背後には、私達に威嚇してくる犬たちの姿が見えた
つまり、私達の全方向に犬たちが立ち塞がっていて逃げようとしても逃げる事ができない
ラント「しまった!囲まれたぞ!」
マタロウ「これ…どういうこと!?;」
『も、もしかして嵌められた…?!;』
ラント「どうやら、そのようだな…
狙いは……私たちだったんだ!」
この危機的状況に私達は戸惑いを隠せなかった
ドーベル「フフフフ…貴様達の実力、試させてもらうぞ……!」
【さぁ行け…!ソイツらを引き裂け…!】
マタロウ「ど…どうしよう……!;」
犬たちは容赦なく私達に飛び掛かる!
『うっ!;』
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あこ(プロフ) - 初コメ失礼します。面白すぎて一気読みしてしまいました!やっぱ愛され夢主最高...。これからも無理しない程度で更新頑張ってください!!! (2021年11月14日 15時) (レス) id: 4686a1bd88 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:スタースト | 作成日時:2021年11月6日 3時