14話 ページ33
ナユ「…あっ……ここは…?私は、何故この様な所に……」キョロキョロ…
さっきとは全く雰囲気が変わり、ナユさんは辺りを見回している
『なるほどね…』
ラント「なっ…まさか…!」
その"何か"はまたナユさんの中に入り込んでいった
すると、ナユさんは前と同じ雰囲気に戻る
ナユ「分かってくれた?この子をどうこうしようとしても無駄
私達は自在に居場所を変えられるって訳」ニャ
ラント「お前達は…"精神体"か…!?;」
ナユ「フフフ……さあ、どうやって倒す?」
すると私は真剣な表情を向けると、ナユさんに宣戦布告の様な言葉を言い放った
『ナユさん……
私達は貴方達に絶対に負けない!絶対に勝ってみせます!』
ナユ「きゃ〜!Aちゃん、カッコイイ〜♪
私の思った通り、面白い子♪」
笑みを浮かべてナユさんはそう言い、片手を上に掲げると、
UFOから眩い光が放たれ始めた
ラント・クマ子「「!?」」
ラント君はウォッチのローラー部分を回転させ、クマ子先輩は眼鏡にあるボタンを押して、
魔法陣の様な盾で自分達を守ろうとする
『じゃあ、私も!』
私は自分の体に妖力の鎧を纏って、自分の事を守る準備を整える
放たれる光によって目の前が真っ白になる直前、
私の耳にナユさんの声が聞こえた
ナユ《またね、Aちゃん》
ジンペイ「あれ…?俺達、どうしたんだ?」
『また、記憶を消されちゃったか……;』
そう言いながら首を傾げるジンペイ君とみんなを見て、私は頭をかいた
ラント「まさか、彼奴らは憑依していたのか……」
クマ子「実体のないタイプの宇宙人…」
すると、ラント君は真剣な表情で私の方を向いた
『ラント君?』
ラント「………こうなったらA
お前には全てを知ってもらう必要があるな…」
____
そして、ラント君は過去に何があったのか、
異星人の今わかっている事について、私に全て話してくれた
ラント「……話した内容は分かったか」
『うん、全部ね…』
ラント君の隣で静かに頷く私
すると、私は"あること"を考えこむ
『……』
ラント「どうした?」
『ねぇ、ラント君。余計なお世話かもしれないけど…
その復讐……私と一緒にやらない?』
私の言葉にラント君は、驚いた表情を見せた
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作者名:スタースト | 作成日時:2021年10月6日 3時