2話 ページ21
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[風紀タワー]
ナユ「あなた達が行っていた危険な研究の内容は、風紀委員が管理します
データストレージのパスワードを言いなさい」
ナユはY研のメンバーを捕らえて、クマ子に質問をする
クマ子「それは…言えない」
ナユ「…いいわ、回りくどい聞き方はやめる……
ずばり!YSPウォッチの設計図は何処にあるの?」
ナユはYSPウォッチのことを口にして、クマ子の事を指をさす
クマ子「!!」
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(過去の回想)
えんら《いい?あなた達には、人類の未来がかかっている》
クマ子《でも、ウチらは優れた才能を持っていると言っても、まだ子供ですよ?
世の中には、もっと凄い大人の研究者が沢山居る筈です。何故、そこまでウチらに期待するんですか?》
えんら《妖怪の力は、大人に扱う事が出来ないの》
クマ子《えっ?》
えんら《今では失われた存在"妖怪"……
かつて、人間以上の大きなパワーを持つ存在だった。
その力を完全復活させる事が出来れば、侵略者に対抗し得る手段になる》
えんら《だけど、妖怪は普通の大人には見えないのよ
ましてや頭の固い科学者達には、存在を認識する事すら出来ないでしょう。
その力を操るガジェットを作れる者がいるとすれば、あなた達の様な子供の科学者》
クマ子《!》
えんら《この事は決して知られてはいけない……どんな事があっても》
クマ子《……》
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結局、クマ子は何も言わず
クマ子以外のY研メンバーは風紀タワーに残されたまま、監視され
クマ子はナユ達によって、山岳の頂上まで歩かされていた
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気配を消しながら待っている私の目に、クマ子先輩とナユさん達が映った
『いた…!』
私は木の影に隠れながら、じっと見つめてそう言う
実はジンペイ君達に"次のYサークルに行こう"と誘われたのだが、
用事があると嘘を言って、ずっとこの場所で待っていたのだ
理由は簡単、そろそろ動くと思っていた風紀委員の事を監視するためである
本音を言うと、ブルポンの登場シーンを見たかったが…←
『(ナユたん、かわいい……)』←
こんな状況の中で、私はナユさんを見て呑気にそう思った
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そんな中……
ラント「クマ子……」
遠くの木の陰では、後を付けていたラント君の姿が見えた
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クマ子「ラント君…」
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作者名:スタースト | 作成日時:2021年10月6日 3時