1話 フトッチョはイケメンを好きになってはダメですか? ページ20
[Y研]
ハルキ「データは十分に揃ってきています。間もなくですね」カタカタ
Y研内でキーボードを叩く音があちこちから聞こえて来る中、
"博野ハルキ"は隣で作業するクマ子に声をかける
クマ子「うん。エイリアンウォッチとYSPウォッチはまだ途中過程。
此処からその2つを兼ね備えた"最強のウォッチ"を完成させねばならない」
目の前のパネルにはYSPウォッチとエイリアンウォッチの分析図が映っている
ハルキ「これが完成すれば、クマ子さんの悲願が叶いますね」
クマ子「ウチの…いえ、ラント君の悲願
人間の社会に溶け込み、世界を侵食するエイリアンを地球から追い出す
これ以上、犠牲者が出さない為にも…!」
えんら「その通りよ」
カツ、カツ、と音を響かせて、そこにやってきたのはえんら先生だった
クマ子「えんら先生」
えんら「YSPクラブのメンバーが遭遇した怨霊達は、本来の能力を超えた力で暴走している
"奴ら"が介入している可能性は高いわ
自分達の手を汚さず、人間が生み出した怨霊の力で人間を襲う……狡賢い奴らの考えそうな事ね」
____
〜学園長室〜
少し時間が経ち、
Y研にいたえんら先生は学園長室に来ていて、学園長と話をしていた
えんら「Y研で行われている研究は、着実に進んでいます」
キンヤ「そうか。Y研には地球の未来が掛かっている。頑張って貰いたい所だな」
____
[Y研]
NOside
クマ子たちが作業を続けていると、誰かが来たのか扉が開いた
その音に反応してクマ子とハルキは振り向くと、
そこにはナユと風紀委員達が立っている
ナユ「全員そこから動かないで」
クマ子「何?あなた達…」
ナユ「お前達Y研は、学校で危険な実験を行った罪"校内危険行為違反"により、
全員 隔離謹慎処分とする」
クマ子「!!……」
クマ子たち、Y研には最大級の危機が訪れていた____
____
一方のラントは…
ツトム「彼女は、会長の幼馴染ですよね」
ラント「幼馴染ではない。知り合ったのは2年前だ」
ツトム「そうですか」
ラント「奴らは、必ず接触してくる。
待つんだ……」
ラントは"奴ら"が動くのを待っていた
____
そして……
『クマ子先輩、すみませんね……』
どこかに隠れている私は、陰でポツリと小声で呟いた
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作者名:スタースト | 作成日時:2021年10月6日 3時