5話 ページ33
ゴロミ「怨霊は人間の物質から生まれた強い思念が、生き物の様な形に具現化したものだ
それは、極めて不安定な存在
だから、思念の目的が果たされれば、成仏して消える」
次は、スクリーンが回転して、"妖"と書かれた絵を差す
ゴロミ「一方妖怪は、怨霊が安定した存在となり、"独自のアイデンティティ"を持ったものだ
つまり、妖怪は怨霊よりもワンランク上の存在と言える」
ゴロミは妖怪についての説明を一旦終わらせると、一息吐いた
コマ「怨霊よりワンランク上の存在…」
ジンペイ「…アイデンティティって…なんだ…?」←
マタロウ「そっちかいっ!;」
ゴロミ「わかったか。ワンランク上のアタイの価値が!」
私達に向かってゴロミはドン!とポーズを決めた
ジンペイ「じゃあ、そのワンランク上のお前が、どうしてこんなところにいるんだよ?」
ジンペイ君の質問に対して、ゴロミは首を傾げる
ゴロミ「?……あれ。何でだろう……確か、何か偉い人に頼まれたような……」
ゴロミ「____……う〜ん……まあいい!
とにかく、お前達に着いて行かないといけない気がする、だから着いて行ってやるよ」
ジンペイ「はあ!?何だよ、その上から目線!」
偉そうな様子で此方を見るゴロミに、ムッときたジンペイ君がムキになって突っかかると____
ゴロミ「おい、それよりアンタ」
急に、ゴロミは私の事を尻尾で指差ししたのだ
『……え、私ですか⁉︎;』
ゴロミ「そう、アンタさ!名前は?」
『えっと……竜世 A…』
ゴロミ「ふぅーん、竜世A……いい名前じゃん」
『そ、そうかな……?』
ゴロミに自分の名前がいいと言われて、私は少し嬉しい気持ちになる
すると、ゴロミは私に近づくと私の体にくっついた
『….え?』
ゴロミ「アタイはアンタが気に入った
だから、これからはアタイが守ってやるよ、A」
『(……まじすか;)』←
私とゴロミが出会ってすぐなのに、何故か懐かれてしまって、私は少し困惑していた
ゴロミ「スーハ、スーハ Aって、いい匂いしてんじゃん。ますます気に入ったよ」
『ほ、褒めてくれて嬉しいよ…///』
身体にくっついたまま匂いを嗅いでいるゴロミを見て、私は恥ずかしくなる
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作者名:スタースト | 作成日時:2021年9月4日 6時