10話 ページ27
『!………ありがとう♪』
ジンペイ君は頭の後ろに手を組み、ニカッと笑ってそう言ったので、私も笑顔を彼に向けた
それからも、怪談話は続いていく
その間も、オイタさんはラント君とずっと相席してました←作者
ロウソクも徐々に消えかかりそうになり、百物語の終わりを告げようとしていた…
マタロウ「(こうして、僕のY学園の最後の夜は、更けていくのでした……)」
____
NOside
______朝
一人佇むマタロウはY学園の校門の前に立ち、校舎を見つめていた
手にはいくつもの荷物があり、既にこの学園を去る準備はできているらしい
マタロウ「いよいよ、今日でY学園ともお別れか……
長かったような、短かったような……
みんな、ありがとう」
誰もいない中、マタロウはぽつりとお礼を口にした
マタロウ「…て、誰もいないか。昨日は明け方まで騒いでたもんね……仕方ない」
右手に置いていたカバンを持ち、そのまま歩き出す
マタロウ「さようなら、みんな
最後に、Aさんに会いたかったなぁ……」
そう呟いた時だった____
ジンペイ「ちょっと待ったぁー!!」
マタロウ「え?」
響き渡るジンペイの大声が、マタロウの耳に届く
その声に反応したマタロウは、思わず振り向くと……
マタロウ「…みんな……!」
そこにはジンペイやAなどのみんなが、校舎に集まっている
マタロウ「来てくれたんだね……!」
マタロウは、嬉しさのあまりに瞳を涙で潤ませた
ドコドコドコドコ……
山田兄弟が、小太鼓を鳴らす
すると、Aはゆっくりと歩き、マタロウの前に来るとピシッ!と直立した
『これより、玉田マタロウ君の、"Y学園一人卒業式"を行います!』
マタロウ「え!?あっ!ちょっと待って!」
マタロウは急いで荷物を下ろし、彼女と同じくビシッ!と直立した
Aは証書を取り出して、読み始める
『卒業証書、玉田マタロウ殿
貴方はこのY学園において、青春を謳歌し、清く正しく成長したことをここに称します!
Y学園学園長、大王路キンヤ代理……竜世A』
証書を読み終えたAは、マタロウの事を見つめてニコッと笑う
『マタロウ君……元気でね!』
マタロウ「Aさん……」
そしてAは、その手に持っている証書をマタロウに渡した
54人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ラーイカ - 自分は前までy学園にちょっと興味あったぐらいなんですけどこの神作品を見てy学園にとても興味が湧きました❗最期めっちゃ泣きました😭ありがとうございます‼ (2023年4月25日 18時) (レス) @page36 id: c40491354b (このIDを非表示/違反報告)
よーさく - ありがとうございます。こんな素晴らしい物語を書いてくれて🙏あなたは神だ!!!! (2023年4月16日 23時) (レス) @page36 id: c88dc708d6 (このIDを非表示/違反報告)
ねこまる - これまで見てきた夢小説の中でいっちばん大好きです!誰落ちとかもなくてさいこうすぎました!!!! (2023年3月29日 8時) (レス) @page36 id: 580960554b (このIDを非表示/違反報告)
甘雨 - 最高すぎてリピートしてます!番外編とかも書いてほしいです! (2022年8月11日 10時) (レス) @page35 id: 1fff0e47b3 (このIDを非表示/違反報告)
紫苑(プロフ) - 控えめに言って最高過ぎました。このお話をPart1から読んできて、軽く5回は泣きましたねハイ面白さと感動と…ほんっとにありがとうございました!!!読んでいる時間がとても楽しくて…原作の方でも思ったんですが、やはり終わりというのは寂しいものですね… (2022年3月8日 22時) (レス) @page36 id: 3be26313f4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:スタースト | 作成日時:2022年3月6日 2時