転生愛され少女とワイワイ日記 Part5【妖怪学園Y】【高等部編】[完結]

14話 ページ14

…そこは一旦、置いといて←おい








ジンペイ「ライム！」


『ライム君！』



私はジンペイ君と一緒に走って、ライム君の元に向かった





ラント「ライムをオズマから切り離し、人間の姿に戻した…


どんな危険を冒そうとも、ライムを助けたかった……というわけか」



エルゼ「A、ジンペイ…あなた達らしいね………」






ジンペイ「ライムー！」


『ライム君ー！』




ライム君は身体を起こして、私とジンペイ君の方を振り向いた



ライム「ジンペイ……A……？」





ｷﾞｭｯ



ジンペイ「良かったぜー！」


『元に戻ったみたいだね！』



私とジンペイ君は一緒に、思いっきりライム君の体に抱きつく





ライム「ジンペイ！A！どうして僕を助けたんだよ……！？」



ジンペイ「助けたかった！だから助けた！それだけだ！悪いか？」


『それに友達を助けるのは当たり前でしょ？』



ジンペイ君と私は抱きつきながらそう答えたが、ライム君はまだ納得がいかずにこう言った




ライム「でも僕は、人類を滅亡させるために生まれたんだ！


僕を助けたら、また……」



ジンペイ「はぁ〜？」



ジンペイ君と私は一旦離れて、ライム君と向い合った





ジンペイ「なんだかんだあったけど、"友達"を放ってはおけないだろ？」



ライム「友達……？」



『そうだよ！私達はすでに"友達"だよ！！』



ライム君に向かって、私は笑顔を向けて口を開いた





マタロウ「ジンペイくん…Aさん……」





ライム「でも僕の役目は、この世界を滅ぼすことなんだ……！



それにA…君の事を傷つけたりしたんだ……！



こんな僕なんか、消えた方が良かったんだ！」




ジンペイ「またそれかぁ……お前しつこいなぁ」


『その事？別に私は気にしてないけどなぁ……』



ジンペイ君は呆れたように頭をポリポリとかき


私は少し笑いながら、悲しそうな表情をしてるライム君を見つめる






翼夜「ライム………私、思ったんですが……」



翼夜さんは前に出て、微笑みながらライム君にこう話した



翼夜「あなたは世界を滅ぼすために生まれたのではなく




"滅びない道を探す"ために、生まれたのでは無いでしょうか？」



ライム「え……？」




すると、翼夜さんの後ろからエンマさんとぬらり師匠も前に出た



エンマ「星に意識があるとして、自らの上に生きる者たちを、たやすく滅ぼそうと考えるはずがない」

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