19話 ページ28
そう言うと、ジンペイ起き上がってはライムの方を向いた
ジンペイ「それ実はさ、父さんの言葉なんだ!
俺の母さん、俺を産んですぐに死んじゃってさ…ずっと俺は父さんと生きてきたんだ」
ライム「!」
その話を聞いてライムは表情を変え、ジンペイは話を続けた
ジンペイ「レスキュー隊員だった父さんは、無茶をして人を助けて、いっつも怪我ばっかしてたっけな」
____
[ジンペイの昔の回想]
とある病院の個室で、椅子に座った幼少期のジンペイは泣いていた
その横には、固定された足に包帯が巻かれたジンペイの父、陣人の姿が見える
陣人《泣くなジンペイ!父さんの怪我は名誉の負傷だ》
ジンペイ《なんで父さんは、自分が痛い思いしても誰かを助けるの…?》
陣人《それはな、父さんがお前の母さんのように強い人間を目指しているからさ》
ジンペイ《え…?》
陣人《お前の母さんは強かった
誰かを助けるために、迷わず命をかけられる人だった
だから父さんも負けてはいられないんだ!天国から馬鹿にされちまうだろ?》
ジンペイ《………そっか!俺も母さんに会いたいな》
陣人《お前も誰かを守るために戦える強い人間になれば、母さんが会いにきてくれるかもしれないぞ?》
ジンペイ《ほんとに!?》
陣人《あぁ……幽霊になってな?》
ジンペイ《えぇーっ!?;》
ジンペイのリアクションに、陣人は面白そうに笑っていた____
____
ライム「そうか……キミにはいるんだね
"育ててくれた親"が」
ジンペイ「ん?」
ライムがふとこぼした言葉に、ジンペイは思わず声を漏らす
ライムは眉を下げて笑うと、どこまでも続く青空に目を向けてこう言う
ライム「いいなぁ……僕はね
産まれたときから“一人”なんだ」
ジンペイ「え……?」
ジンペイはライムの顔を見つめるが、ライムはこれ以上話すとはなかった
すると、ライムの視線は向こうのAに向けられる
ライム「(だからこそ、僕は君に惹かれるんだろうね……
……A)」
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千鶴(プロフ) - 続きが気になりすぎるぅぅ(>罒<;//)早く続きを読みたいけど終わって欲しくない気持ちもある…。番外編とか日常とか読んでみたい。完結までずっと追いかけます!頑張ってください!!! (2022年2月23日 1時) (レス) @page49 id: a221853f3a (このIDを非表示/違反報告)
時間の止まったリス - 凄すぎるうううううううう!!! ここまで続けられている作者様が凄すぎて言葉が出ないです! 応援してます!!! (2022年2月11日 9時) (レス) @page9 id: d39a98933d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:スタースト | 作成日時:2022年2月11日 4時