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『....あ"ーっ』
八戒「A君！」
Aは片手で頭を押さえてフラフラと立ち上がり
辺りを少し見回して近くにあった木材の破片を持って
黙って歩いた。
Aが九井の前まで着くと持っていた木材で
九井を殴りその木材を後ろの方に放り投げた。
『殴るならしっかり殴れや。』
九井がAを殴った時手が震えていて
実際に鳴った音よりも衝撃は幾らか弱かったのだ。
とはいえ、半間との件での怪我が完治しないまま
受けてしまった今回の一撃は十分にあった。
今にも大寿に飛びかかろうとしていた武道と千冬を
三ツ谷が呼び戻し状況の見直しをした。
武道は三ツ谷がﾏｲｷｰを呼んでくれていると思い込んで
勝手に安心していたが、現実はそうでは無いことを
知り絶望していた。
千冬はボロボロ
三ツ谷も限界は通り越している。
Aも動ける様な状態じゃない。
ピンピンしているのは武道だけ。
そう。武道だけなのである。
大寿「A、お前は
黒龍の裏切りって事でいいんだよな？」
『勘違いすんな。
俺の目的はアナタを無事病院に行かせることだ。』
武道の肩をポンと軽く叩いてフラフラと大寿の方へ
向かったAは一息着いていつもの様に振舞った。
Aと無事この場で合流出来た事に安堵していたが
Aは黒龍のメンバーだ。
つまりAはこっち(東卍)側じゃない。
『大寿君。』
大寿「ずっと思ってたがなんだその喋り方。」
『今までと違って俺はもう黒龍の正式な
メンバーなんだから当然ですよ。』
大寿の揺るがない絶対的な自信にAは
少しの違和感を覚えていた。
武道達への時間稼ぎと大寿への探り。
何か見落としていると確信していたのだ。
大寿「異論のある奴は殴るから問題ねぇよ。
普通にしてろ。」
『...じゃあ、そうさせて貰おうかな。』
クルッと振り返ると何かを決心した武道と
ずっと浮かない顔をしている八戒。
『弟君ってどういう奴？』
大寿「見てれば分かる。」
もうあまり余裕が無い事が分かっているAは
酷く冷たい表情をしていた。
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Ｋ太(けいた)(プロフ) - トウモロコシさん» コメントありがとうございます！漢字ミスの指摘助かります。確認したところ、5話でミスを確認しましたので修正しました。本当にすみません.. (2021年8月26日 21時) (
レス) id: 32e17b75db (このIDを非表示/違反報告)
トウモロコシ(プロフ) - めっちゃ好きで一気読みした！けど、稀咲の漢字が希咲になってるから直して欲しいです…… (2021年8月26日 17時) (レス) id: 59f131ffc1 (このIDを非表示/違反報告)
Ｋ太(けいた)(プロフ) - 匿名さん» ありがとうございますめちゃくちゃ嬉しいです！話書くの頑張ります！！ (2021年8月26日 0時) (レス) id: 32e17b75db (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - この作品が神作品すぎて一気読みしちゃいました…！更新楽しみにしてます！！ (2021年8月25日 21時) (レス) id: 11cf654fbf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Ｋ太(けいた) | 作成日時：2021年7月22日 19時
