中学生の弟達が

間違い探し ページ43

「ただいまー」

弟達の事もあり今日は皆にお願いして少し早めに帰らせて貰った

申し訳ないなぁ

「あれ？ただいまー、皆？」

いつもならドタバタと聞こえる足音が一切しない

ｶﾞﾁｬｯ

「あれ、皆居るじゃん」

リビングに向かうと床やソファに座ってる弟達

NJ「あ、ヌナ…おかえりw」

「あ、うん…」

ニッコリと笑っているけどいつもみたいな元気はない

「ねぇ、皆どうしたの？」

all「………」

暗い顔をして黙り込む皆

皆の目線に合わせるような形で私も膝を付いてしゃがみこむ





TH「ヌナ…」

「なに？テヒョン」

TH「ダメ、今はテヒョンって呼んじゃヤ。特別な名前あるもん」

「あ、そうだね。テンちゃん」

ソファに座って俯いていたテヒョンが顔を少し上げて私を見る

TH「ヌナ、何でもしてくれるって約束したよね？」

「うん、したね」

TH「ヌナ、お約束は破っちゃ駄目って言ったよね？」

「うん、そうだよ」

TH「なら、ならね、僕のお願いは絶対聞いてね」

「うん、テンちゃんは何して欲しい？」

TH「ヌナは、Aヌナは、あの男の人と付き合ってるの？」

「あの男の人？」

TH「僕、僕達、見たのっAヌナが男の人にアーンするとこっ！！」

「んー……ぁ、ジヨンの事？」

TH「うん…」

「ジヨンとは友達だよ？」

TH「違うっっ！！お友達じゃないぃ！」

「お友達だよ？」

TH「お友達と、あんな事しないもんっ！！」

ガバッと勢い良く顔を上げるテヒョン
テヒョンの目には大量の涙が溜まっていた

「え、え、どうしたの？何で泣いてるの？」

テヒョンの所に寄り
泣いているテヒョンを抱きしめる

TH「ヌナのパボッッ！！お約束は破っちゃ駄目ってヌナが言ったんじゃんっ泣」

「え、え、私約束破っちゃった？何の？何の約束？」

TH「僕の質問にほんとの事言わなきゃダメなんだよっ！」

「本当の事だよ？ヌナ嘘ついてないよ」

TH「嘘っ！嘘だっ！お友達にアーンしないもんっ！」

「う、ううん……ご…ごめんね？これからは気をつけるから…」

TH「ダメッだめなのぉぉ泣」

「ごめんね、ヌナが悪いね」

何で泣いてるのかも何で怒ってるのかもよく分かってない

ただ言えるのは嫉妬？なのかなって事

TH「パボ！ヌナのパボッ！！Aヌナのパボ！！」

テヒョンの頭を撫でながら宥める

私…どうすればいい？









TH「うぅ、うううぅ…ヌナの匂いぃ…泣」

「うんうん、ごめ……えっ？？」

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