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Aさよなら
そう言って君は俺の前から消えて
俺ももう諦めるつもりでいて
Aのことは追いかけない
Aのことで悩まない
Aのことを好きにならない
だけどやっぱりだめ
情けないな自分
本人を前にすると胸が高鳴る
俺まだ、君のことを諦めずにいる
視線を送らないように必死だ
彼女と目が合ったら自信がない
その華奢な体に抱き着いて
俺はきっと離せなくなるだろう
好き
禁断の言葉を君に
何度だってかけてしまう
そんな恐ろしいこと
俺は絶対したくない
.
TH「ねぇジョングギ」
JK「はい」
TH「Aさんお前のこと見てない？」
JK「えっ？」
TH「さっきから気になってたんだけど多分見てるよ、お前のこと」
気にしないでいたかった
そうするつもりでいた
けどやっぱり
感じる視線
それは彼女のもので
ああだめ
期待なんてするな
期待なんてさせるな
JM「、どこ行くの？」
JK「……水飲みに」
NJ「ペットボトルあるだろここに」
JK「じゃあ外の空気吸いに」
JN「ちょっと？！」
絡みつく視線
耐えられない
すごく、鬱陶しい
引き剥がすように
断ち切るために
その場からすっと
彼女の視界から消えることを選んだ
.
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作者名：たんぽぽ
| 作成日時：2020年12月7日 20時
