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「──こうちゃ？むぎ茶の友だち？」
「あはは、まだ飲んだことないかもね。だいたいそんな感じ。好きな人は好きだし、苦手な人は苦手で…でも味にも色々種類があってね。甘いものだったら飲みやすいかも」
「へぇー！おいしそう！お姉さんはどうしてこう茶が好きなの？」
「うーんとねー…昔、家族…いや友だち、だったかな？あるひとに紅茶を淹れてもらったのがとっても美味しくて。同じお茶の葉っぱでも、淹れ方ひとつで全然味が変わったりするんだ。真似してみても中々上手に真似できなくて…」
「え、そうなんだ！じゃあそのお姉さんの…お友だち？さんはすごいひとなんだね」
「ふふ、確かにそうかもね」
「いいなぁ、アユムもこう茶飲んでみたい！」
「…あ、じゃあ退院したらアユムちゃんにプレゼントするよ！アユムちゃんの誕生日はいつ？」
「しちがつのきゅうにち！え、もしかして誕生日プレゼントくれるの？！」
「もちろん！…といっても、今が何月か分からないけど…どんな形であれプレゼント用意するよ」
「やったぁ！ありがとう、お姉さん！」
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臓器くじ
「…許されないこと、ですね」
「ふむ。具体的な理由はあるだろうか？」
「自ら望んで提供するのであれば左程問題視しないですけど…この場合制度下では各自の意志は無視されますから。自分自身が選ばれるもの、誰かが選ばれるのも、嫌だなぁ…と」
「そうか…では仮に君が"移植を受ける側"でも、間違ってると言えるだろうか？」
「……そうであっても、間違いだと思います」
「自分が死ぬかもしれないのに？」
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作者名：にゃむ吉 | 作成日時：2022年6月11日 16時
