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さん〈入間side 3〉 ページ5

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その夜。


お風呂の帰りに、そのAちゃんと言う子がいるドアノブのない部屋に立ち寄った。


 パッと見、普通のドア。ただドアノブがないだけ。

だけど、どことないオーラがここから漂ってくる。


 僕は一回深呼吸をするとそのドアに向かって挨拶した。


 「あの、はじめまして。僕、鈴木入間って言います。僕も訳合っておじいちゃん家に引き取られたんです……。えーっと、もし、出来たら仲良くしたいなって思います。宜しくお願いします。」


 彼女が僕の話なんて聞いているわけ無いと思うけど、礼儀として挨拶は大事だ。

 ドアの前で自己紹介して、深く礼をすると「もう寝なきゃなので帰りますね。おやすみなさい。」と言って部屋に戻る。

 布団に潜って、また彼女のことを思い出す。

Aちゃん。

 名前しか教えてもらっていないけど、どんな子なんだろう。

写真とかあるのかな。小さい頃のとかぐらいは。

 獏の家系の子。

 ずっとお部屋で寝たきり。


 すっごく気になる。どうしよう。


 彼女にあってみたい。


 毎日、ドアの前でその日あった出来事とか話したら、いつか心をひらいてくれるかな。


 ずーっと外に出ていないらしいから、ここに来たばかりの僕が何かしたところで何か変わるわけではないだろうけど。


 「もう寝なきゃ……。」


 いい夢見れるかな、なんてまた彼女のことを思い出して、目を閉じた。






あーきーた。

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ぐりんてぃ(プロフ) - ほしぽんさん» コメントありがとうございます…!一応自己満足作品なので飽きないよう最後までかけるように頑張ります!! (2022年7月3日 9時) (レス) id: 91f47c6a3f (このIDを非表示/違反報告)
ほしぽん(プロフ) - 続きがみたーい (2022年7月3日 9時) (レス) @page9 id: 86c5fe95fa (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぐりんてぃ | 作成日時:2022年6月23日 18時

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