鴎台の最強オールラウンダー【HQ】【男主】

冷静セッター ページ34

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第1セットは鴎台が先取した





今は第2セットで、梟谷のタイムアウトで俺たちはベンチへと歩く








『向こうのセッター、過去の映像じゃ見なかった選手ですね』

諏訪「1年生…………かな？」

野沢「冷静っていうか、堅実っていうか」

昼神「いやぁ、堅実とはかけ離れてますよ。むしろものすごく好戦的で負けず嫌い」








第1セットでも、普通はレフトに高く上がるだろう場面でドセンターに上げるなんてことがいくつかあった





ふと梟谷のベンチにいる1年セッターを見る





常に真顔。試合中だってその真顔を崩しているところなんて一回もなかった







しかし、試合中に木兎光太郎がセッターに向かって「あかーし！！」などと叫んでいる場面が数多くあったので、たぶんあのセッターはあかーしという名前なのだろう








『1年なのにすごい落ち着いてますね』

上林「お前もな」

昼神「人のこと言えないよ〜A」

星海「お前もだ！」

昼神「光来くんは、少しは落ち着きを覚えたら？」

星海「なんだと！！」








第1セットの後半



　


木兎光太郎は鴎台十八番のブロックに何度も捕まり、イライラが溜まりサーブも大きくアウト
　




俺や上林(かん)さんのレシーブで木兎光太郎のスパイクを何度も拾った





その後もプレーがだんだん荒いものとなり、スパイクがネットにかかってしまうほど見るからに不調になっていた








そして「今日はもう俺にトス上げるな！」と所謂しょぼくれモードになってしまいそのまま第1セット終了





梟谷側にとっては最悪の状態で第1セットを終えている








諏訪「第1セットの後半からAの攻撃の時、相手ブロックストレートを締めてきてるね」

『ですよね。あくまでクロスに打たせるよう仕向けてるようですけど…………』

星海「Aはそこで相手の思惑通りにクロスを打つようなやつじゃないって俺は知ってる」

『ははは、光来めっちゃわかってるじゃん俺のこと』

昼神「光来くん、Aのことすごい尊敬してるもんね」

星海「う、うるせーな！」

上林「顔真っ赤」








反対に鴎台は理想の形で第1セットを終えている




第1セット間、梟谷にリードされる事なく順調にブロック点を重ねていった




リードブロックの精度も高まっているし、強豪校相手だからと緊張してる人なんてもう誰もいない












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