俺の幼馴染みはクール系女子と見せかけて異常なくらいのキセキ好き【黄瀬涼太】

推し２２ ページ24

※オリキャラ注意※




「ねーねー、A！キセキいるよ？」

『えっ、どこ！？』

「あそこ！ほら、人だかりの所！！」



彼女の視線の先には、カラフルな頭が映っていた。



その中の、赤い頭と目が合う。



彼は優しく微笑み、手を振った。




『わ、私、かな？』


確認すると、友達は笑顔で頷いた。



ぎこちなく振り返すと、彼は満足したように笑った。



「Aってば、いつの間に赤司様とお近づきになったわけ？」


彼女は谷島夏巳(やじま なつみ)。私と同じ、キセキファンの子。



女友達の中では、唯一私のキセキ好きを知っている。



ちなみに、彼女の推しは紫原らしい。



『この前、廊下で話しかけられて』

「いーなー！私も話しかけられたいなー！！」



夏巳は他の女子と違い、キセキと仲良くしてても嫉妬しないし怒らない。



むしろ応援してくれるくらいで、それがたまらなく心地良い。



「ったく、羨ましいなコノヤロー」

『夏巳だって、紫原と話せばいいのに』

「無理。同じ空気を吸うだけで死んじゃう」

『えー？』

「キセリョと同じ空気吸うことになったら？」

『体が浄化される』

「でしょ」




そんな会話をしていると、後ろから軽く頭を叩かれた。




『痛っ！ちょっと祥吾！？』

「うわブッサイクな面」

『修ちゃんにボコボコにされた祥吾の写真あるけどいる？』←

「やめろ下さい」

『ほーれほれ、欲しければ取ってみよ！』

「え、マジ？くれんの？お前優しいな^^」

『ああああ！！簡単に取りやがってええええええ！！！』

「ポ○モン、ゲットだぜ！」←

『ﾋﾟｶｯ○ｭｳ！』←

「ほんとA達って仲良いよね、羨ましい(白目)」

「おい目ェ死んでんぞ」



夏巳は何故か、祥吾と仲が良い。あの祥吾も、夏巳とはただの友達としてやっているようで……。



「まー、私は恋愛とか興味ないですしお寿司」←

『え、聞こえてた？』

「バッチリ声に出てたよ^^」

『やだもぅ///』←

「キモッ」

『よし祥吾、後で体育館裏な』

「体育館裏とか古っ！A、いつ生まれ？」

「こいつの思考は原始だろ」

『せめて縄文がいいんだけど』←



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『っていうか夏巳、恋愛に興味ないとか嘘つくなよー！紫原と付き合いたいんだろー？？おおん？』←

「そりゃ付き合いけど怖いし尊すぎて近寄るのも恐ろしいんだよ！ってかAだって黄瀬と付き合いたいんだろぉん？ああん？」←

「何お前らキモイ」

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