ep.58 ページ12
文化祭の振り返り日として、今日は学校がお休み。
特にすることもなくて、部屋でダラダラしていると。
ピーンポーン♪
家のチャイムがなる。その音で一階にいた流星が対応する。
流「はーい。ちょっとお待ちくださいねー」
流星が階段を上がる音がする。特になんも意識していなかった私はスマホをいじっていた、ら…
流「姉ちゃん、お客さん。」
『ちょっ、ノックしてっていつも言ってるやろ？』
流「姉ちゃんだって俺の部屋入るときノックせえへんやん。」
『それは、姉という立場だから…』
流「関係ないやろ。それより、お客さん。道枝くん？とかいう男の子やったけど…」
『え！？道枝くん！？』
思ってもない名前に驚いて思わず声が大きくなった。
流「え、なに。どういう関係？」
『あー、えっと…彼氏。』
そういうと、今度は流星が驚く。
流「は！？彼氏！？え、大吾くんは…。」
『大吾くんって、いつの間に仲良くなったん笑？』
流「それは…じゃなくて、ほんまに言ってるん？」
いまだに信じられない様子の流星。そりゃ、そうか。あんな失恋して大号泣してた姉の様子からじゃ、彼氏なんて想像つかんわな。
『彼氏。今度流星にも紹介したろうか…なんて冗談笑。いい子やねん、駿佑くん。』
そういいながら、身だしなみを整える。そろそろいかないと待たせてしまう。
流「……大吾くんのこと、もう好きとちゃうの？」
『…好きとちゃうよ。じゃなかったら付き合わないよ笑。』
昨日まではずっと大吾くんのことが好きやった。今もまだ好きかもしれない。でもな、もう違うねん。私は、駿佑くんの彼女。やったら、駿佑くんを好きにならんとあかんねん。
『…ということで、駿佑くんとこいくから。ありがとね、心配してくれて。』
そういうと少し複雑な顔の流星。
でもなにを言えばいいのかわからんくて、知らぬふりをして駿佑くんがいる玄関へと向かった。
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イヅキ - あまとさん» コメントありがとうございます。とても嬉しいです…！自分でも書ききれた達成感でいっぱいです。本当に読んでくださってありがとうございました。 (2022年10月21日 16時) (
レス) id: 072635462a (このIDを非表示/違反報告)
あまと(プロフ) - 完結おめでとうございます！いつも更新楽しみに読ませていただいてました。複雑な心模様が丁寧に描かれた惹き込まれる物語で、大好きな作品でした！今まで執筆お疲れ様でした。素敵な作品をありがとうございました！ (2022年10月19日 20時) (レス) @page50 id: 4e08d1fad2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：イヅキ | 作成日時：2022年8月7日 20時
