7人の執事2

番外編！8月6日は…その2 ページ2

二「え…うそ！ほんとに？千賀まで居るし…Aも何、その格好！」

藤「あ、主役も着替えないと！ニカ、こっち。Aも」


藤ヶ谷さんがニカに黒いジャケットを着させる。
首元には蝶ネクタイまで付いていて可愛い。

二「何これ…っていうか、これ」

ニカが自分の格好と私を交互に見比べた。

あ…

私も気がついた。



二「何かこうやって並ぶとさ、結婚する二人みたいだね」

A「う、うん…」




偶然？
それともみんなが…？


藤ヶ谷さんが笑いながら言う。

藤「ニカ。Aのこと幸せにできる？永遠に誓いますか？」

二「誓う！！当ったり前じゃん！」

藤「Aは？」



A「ふ、藤ヶ谷さん！もう、ふざけてないで、みんな待ってるから早く戻りましょう！」




本気なのか冗談だったのかよく分からない藤ヶ谷さんと、ちょっと本気で照れてるニカ。



(びっくりした…急に、誓いますか？なんて…本当の結婚式みたい)


いつかは…って、憧れるけど。

来るのかな、そんな未来。


それに、私が永遠を誓う相手はもう完全にお誕生日モードになっている。

(そもそも「誓う」、って漢字が読めるかどうかもあやしいな…)







たくさんの美味しい料理とお酒も少し入って。
ニカの誕生日パーティーは賑やかに開催された。







ニカがみんなには聞こえないように小さな声で言ってくる。

二「A、今日はできるだけ俺の隣に居てね」

A「え？」

二「誕生日だから。できるだけAと一緒に居たいの！」

とびっきりのニコニコ笑顔を向けてくるニカ。


普段は甘やかしちゃダメ！って思うけど…
可愛くて、それに今日は誕生日だから特別。
わがままも何でも聞いてあげたくなっちゃう。

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