KMF2〜俺ら＋1人の共同生活〜part3

苦しそう ページ1

それから約２ヶ月が経過した。


太輔のことを信じようって決めたけど
でも愛羅さんの言葉が頭から放れなかった



そんな中、またテレビ局に行くことになった






-テレビ局-

今日はジャニーズがたくさん出る歌番組の収録で、ホールで収録があるらしい


チラッとホールの客席を覗くとうちわを持った女の子たちが出演者の登場を今か今かと待ち望んでいた




-楽屋-

俊哉)「いや〜、でも今日の番組も久しぶりだよね!!」

渉)「デビューしてからはあんまり来れてなかったからね」

裕太)「だから来れた時は全力でやるからね♪」

高嗣)「今日なんて2本録りでしかも両方にメドレーで出るしね♪」

宏光)「A、絶対見てろよ??」

A)「うん」

健永)「俺、Aちゃんの為に頑張っちゃうよ〜♪」

A)「頑張ってね」



ｶﾞﾁｬ


スタッフ)「キスマイさん、スタンバイお願いします」

宏光)「じゃあ行きますか!!」

6人)「おぅ!!」


ｶﾞﾁｬ


私もみんなと一緒に楽屋を出た


太輔)「A」

A)「ぇ...??」

太輔)「ゴメン、何度も何度も...仕事に付き合わせて...」

A)「...!!」

太輔)「A...??」



ちゃんと話したのも、名前を呼ばれたのも久しぶりだった



A)「久しぶり、だよね。ちゃんと喋ったの..」

太輔)「...」

A)「ずっと、嫌われたんだろうなって...思ってた。何かしたかなって...実感が無いだけで、いつの間にか傷付けてたんじゃないかって...」

太輔)「...」

A)「私...太輔に嫌われたの??」

太輔)「...違う、違うよ...。最近はただ..イライラしてて..。ゴメン」

A)「愛羅さんと、何かあったとか...??」

太輔)「まぁ...」

A)「私に出来ることがあったら、何でも言ってね??」

太輔)「...じゃあさ、笑わないでくれないかな??」

A)「えっ??」

太輔)「無理に、笑ってほしくないんだよ...」

A)「!!!」


太輔は分かってたんだ...
私の笑顔の裏をーーー


A)「ありがとう。もう行かなきゃでしょ??頑張ってね!!」

太輔)「それは、本物だな♪」

A)「うん」

太輔)「じゃあ、行ってくる」

A)「いってらっしゃい」


(太輔が走り去る)



何でだろう...


太輔は私に無理に笑うなって言ってくれた


でも、






私には太輔の方が苦しそうに見えたよ...??






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