忍術学園の七年生！！ (ページ47)

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大木「それで、学校を無断で抜け出してここに来たのか！お前も反抗期か？」

『違ぇし...』

大木「でも大嫌いは無いよなぁ〜」

『それは...分かってる...』

大木「お前やっぱり可愛いな！！」

『...黙れ』

大木「...ま、Aの気が済むならここに居て構わねぇよ〜」

『本当に！？』

大木「あぁ！ま、丁度手伝って欲しい事あったし。」

『ありがとうございます。』

大木先生は私の頭をワシャワシャとした後、それ持って着いてこいというように鍬を私に渡してきた。

大木「ここを耕してくれ」

『分かりました。』

〜土井先生side〜

学外に出てきたものの、Aの気配が全くない...

土井「本当に立派な忍びになったなぁ...」

探し続けたら夜が更けてしまった。

ｼｭﾀﾝ！

土井「っ！」

和樹「土井先生〜！」

土井「なんだ、和樹か...お前ここで何してるんだ？」

和樹「忍務おわりで帰りです。土井先生こそ夜間訓練の見張りにしては随分学園から離れてますけど」

土井「実は、Aと喧嘩というか...それでAがどっか行ってしまってな」

和樹「なるほど...アイツと喧嘩ですか...何したんすか？」

土井「かくかくしかじか...」

和樹「思ってたよりシリアス！ま、Aなら大木先生の家とかにいるんじゃないすか？」

土井「え？」

和樹「Aは大木先生と居ると父を思い出すと言っていましたし。Aが1番信頼してるのは土井先生だと思いますけどAは大木先生もすごく信頼してますからね。」

土井「和樹ありがとう。奥さんにもよろしくな」

和樹「はい。では頑張ってください！」

私は和樹に言われた通り、大木先生の家に向かった。

大木「そろそろ来ると思ってたよ。」

土井「大木先生...」

大木「A〜、迎えが来てるぞ〜！」

『...』

怯える小動物のようにそろっと私の方にきた。

『ごめん...なさい...、大嫌いって言って...あと腕切りつけて』

私はAの頭に手を置きなでた。一瞬Aは叩かれると思ったらしくビクッとした。

土井「私もごめん。Aが思い出して苦しむと思って黙っていたが...余計に苦しめていたなんて...保護者失格だな。」

『兄さんは悪くない。俺の事を思ってくれていたんだし』

大木「仲直りしたなら帰った帰った！」

大木先生は私とAを外に出した。

土井「今から伊賀のAの生まれ故郷の村へ行こうか」

『はい！』

私たちは暗い夜道を歩き始めた。