・ ページ40
守一郎くんと走って蔵に向かった。
浜「ない!兵糧がない!」
蔵の中には、乱きりしん三治郎と...
『ゲッ...花房牧之介。まさかお前兵糧全部食った?』
(ㅍ‐ㅍ )
花房「少し頂戴したが、全部は食ってない!その前にその顔やめろ!」
『守一郎くん、この藁の下。』
花房「無視するな!」
浜「穴...」
乱太「一体誰が兵糧を?」
浜「タソガレドキ軍だよ」
三治「つまりタソガレドキ軍がこの城外に通じる穴を掘って」
乱太「もしかして!雑渡さんがわざと金属音を出して戦って、地下から兵糧を運ぶ音を私たちに聞かせないようにしたのかな!」
『その通り!乱太郎、三治郎、よく出来ました!』
私は2人を撫で回した。
浜「もうタソガレドキ忍者のやつは...くっそう...雑渡昆奈門の大嘘つきめ...こんな早く籠城が終わっちゃうだなんて!まだ、籠城したかったのに!!」
きり「はいはい...」
乱太「私達はもう十分です。」
一年は組の4人+牧之介は蔵の外に出た。
『守一郎くんはこの場所が大好きなんだね』
浜「大好きなんですかね...?」
『雑渡さんに相談してこようか?守一郎くんがいつでも籠城できるように取り壊さないでと』
浜「そんな事出来るんですか!?」
『あぁ、きっとできる。約束するよ。じゃ私は雑渡さんの所に相談しに行く〜。守一郎くんも乱太郎たちの所へ行ってて』
浜「はい!」
私は木の上にいる雑渡さんを見つけて声をかけた。
『雑渡さん』
雑渡「おや、Aくん。どうしたんだい?」
『こんな事言うのはなんですが、ホドホド城の取り壊しは止めてもらえることって可能ですか?』
雑渡「いいよ。」
『ですよねぇ...無理ですよねぇって、え?いいよ?って言いました?』
雑渡「まず、A君に言われなくても取り壊す気は元々無かったからね。」
『そうだったんですか...じゃ、私はこれで!怪我したらいつでも忍術学園に居らしてくださいね!手当するんで!』
雑渡「居らしていいんだ...。」
私はその後、タソガレドキ軍が出たであろう横穴に向かった。
伊作と文次郎だ。あの二人も来てたんか。
って文次郎怒ってるのか?...ってあれ?やばくないか?
文次郎が頭を土壁にぶつけた。
確かあそこって井戸に隣接してるって事は...
伊文「「うわぁぁ〜!!!」」
伊作と文次郎が勢いよく井戸から吹き出した。
嘘だろ...籠城できない城になった...
『どうしよう...』
56人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:はるか | 作成日時:2022年10月11日 17時