忍術学園の七年生！！ (ページ33)

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第29話ページ33

今日は朝から体調が悪い。あと、午後の授業が休講のためすごく暇だ。他の学年は実習で外に出ていたり、授業を行っているし、秀作も吉野先生に怒られていて忙しそう。

そのため私は1人校庭にあるたんぽぽの綿毛に息を吹きかけ遊んでいる。←そこは部屋戻って寝ろよって言われそうだな。

皆、授業終わらないかなぁ〜。

その時、風が吹き周辺のたんぽぽの綿毛が一気に飛んで行った。

『私が飛ばしたかったのになぁ...』

私は1人その場で寝転んだ。青い空に流れる雲、風が心地よい。

そして私はそのまま目を閉じ意識を手放した。

〜伊作side〜

おかしいなぁ〜、今日は新野先生が不在だから僕とA先輩の2人で保健当番するはずなのに、A先輩どこに居るんだろ〜。

僕はA先輩の部屋、教室、食堂とA先輩が居そうな所をくまなく探した。

ん〜居ないなぁ〜。って！あそこに倒れてるのは！

伊作「A先輩！大丈夫ですか！？」

『ん〜...あれ？伊作？どうしたの？そんな必死に血相を変えて...』

伊作「もしかして...寝てたんですか？...」

『ふぁ〜...もしかしなくても寝てた。授業終わった？』

眠そうな顔してA先輩はそう言ってきた。

伊作「授業終わりましたけど、その前に今日、保健当番ですよ？」

『あ！そうだった...ごめん、忘れてた...』

伊作「ほら、行きますよ。でも本当に珍しいですねぇ、A先輩が当番忘れるだなんて」

『今日はちょっとな...』

ん〜...おかしい

伊作「おでこ失礼しますね！」ペチン

『イッテェ...叩く事は無いだろ...』

勢い余ってついおでこを叩いてしまった。それより！

伊作「すごい熱じゃないですか！」

『うん、朝に薬飲んだんだが治らないんだ』

伊作「こんな外のこんな所で寝ないでください！治らないに決まってるじゃないですか！」

『ごめんごめん。』

普通なら倒れてもおかしくない熱なのに...

〜Aside〜

伊作に心配かけちゃったかぁ...

ま、確かにあそこで寝てしまったのは想定外だったからなぁ...正直少し辛い。

『ｺﾞﾎｯゴホッ...』

伊作「あぁ〜、もう！保健室についたら、布団でしっかり休んでください！」

『そうするよ。ごめんな、伊作。』

その後、伊作と一緒に保健室に行った。

伊作「熱あると分かっていたのなら、午前中の事務の手伝いも休めばよかったじゃないですか...それに...」

布団に横になる私のおでこに濡れた冷たい手ぬぐいを乗せたり、看病しながら伊作は私を説教した。