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小松田秀作side
服屋「Aくん、新作のやつAくんに似合いそうだから取っておいたんだ。見てかないかい?」
『本当ですか?!みます〜!』
うどん「Aくん、後で試作の味見して欲しいんだが」
『喜んで!』
さっきから街を歩く度にこんな感じだ。
小松「Aって人気者なんだね。」
僕は服屋で淡い青色の着物を合わせるAに話しかけた。
『そうなのかな...おばちゃん、そうなの?』
服屋「Aくんは優しい子だからねぇ。皆Aくんの事を好きになるんだよ。」
『そうなんだ...嬉しいなぁ。私もおばちゃん優しいし好きです。』
え、これって天然なの?計算?
もうおばちゃん、乙女の顔してるよ。A。
『どうした、秀作。なんか悩み事か?』
小松「いや、なんもないよ〜」
『そっか、ならいいんだが、なんかあったら言えよ?』
小松「うん。」
『おばちゃん、これ買います!』
服屋「あら、ほんとうに?ありがとう!」
『あと、これもお願いします』
Aは色違いの淡い緑色の着物を手に取った。おばちゃんは着物2着をAに渡した。
『ありがとう。また来ますね!』
服屋「は〜い。」
しばらく歩いた頃、Aが淡い緑色の着物を僕に差し出した
『秀作、はい。これあげる!秀作この色似合いそうだし。色違いだけどお揃い!』
Aは満点笑顔で僕に渡してきた。
Aはやっぱ可愛いし、かっこいいんだよ。
小松「ありがとう!僕嬉しいよ〜。」グゥ〜
『ふふっwお腹すいたねw』
小松「うん。あ!さっきのおじさんのうどん食べに行こうよ」
『そうだね!』
という事でAとうどん屋さんに行った。
店主「Aくん、いらっしゃい!あと君はAくんのお友達かい?」
小松「小松田秀作です〜」
店主「小松田って君のお家、扇子屋だったりするか?」
小松「はい、小松田屋っていう扇子屋です」
店主「おぉ!私よく小松田屋で扇子買わせてもらってるんだ!」
小松「そうなんですか〜。ありがとうございます」
店主「秀作くんと言ったかい?」
小松「はい。」
店主「今日は無料でご馳走するから、なんでも頼んでいいからね!」
小松「本当ですかぁ?ありがとうございます!じゃ、僕冷やしたぬきうどんで。」
店主「はいよ!」
なんか、今日、ほとんどお金使ってない気がする...
これってAの節約術なのかな...
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作者名:はるか | 作成日時:2022年10月11日 17時