第23話 ページ17
今日はゴールデンウィーク前の中間試験の日だ。
私は今日、お昼当番のため食堂でご飯を作っている。
食堂「Aくん、元々料理上手だけど、最近はさらに手際良くなったわよね〜!」
『ありがとうございます。これもおばちゃんの指導のおかげです。』
食堂「私も負けてられないわね!美味しい料理作らなきゃ!」
最初はA定食が私、B定食がおばちゃんと別けていたが、最近は嬉しい事におばちゃんの料理も私の料理も食べたい!という生徒が悩みすぎてしまう為、私の料理とおばちゃんで2人でA、B定食を作っている。
食堂「お味噌汁は出来たかい?」
『はい、どうですか?』
食堂「うん。完璧。今日は早く作り終わっちゃったから、先に頂いちゃいましょうか。」
『はい!』
そして私はおばちゃんと昼食を食べている。
おばちゃんの作る鯖の味噌煮は本当に美味しい...
食堂「Aくん、七年生には慣れた?」
『ん〜まぁまぁって所ですかね。忍務も増えて、こうやって皆のご飯作ったり、事務仕事やったりとか新しいことが多くて。』
食堂「大丈夫?寂しくない?」
『はい、確かに同じ学年の皆居ないので寂しく感じます。でも、新しい後輩も入ってきて、皆の成長を見れるのはすごく楽しいです!それに秀作も居ますし!』
食堂「秀作って小松田くんのこと?」
『はい!あいつとは長い付き合いで秀作の家で休みの日はよくバイトしてるんですよ。それに同い年なんで気楽に話せますし。』
食堂「あら、そうだったの〜。小松田くんと仲良いのねぇ。」
『はい!あいつポンコツな所あるけど、めっちゃ良い奴なんですよ!去年の六年は組のように今の私が学園で唯一馬鹿みたいに遊べる場になってくれますからね。ま、時々遊びすぎて吉野先生に怒られてしまうんですけどね...w』
食堂「ふふっw本当に楽しそうね〜!」
『はい!』
食堂「あら、もうこんな時間なの?みんなテスト終わる頃かしら」
『そうですね、私、食器洗っておきます』
食堂「あら、ありがとう。」
『いえいえ』
おばちゃんのお膳も一緒に運び食器を洗った。
皆テスト大丈夫だろうか。滝と喜八郎はなんやかんや勉強めっちゃしてたから大丈夫だろうな。六年生も私の部屋に乗り込んできて勉強教わりに来たし、一番心配なのは、一年は組なんだよなぁ...庄左ヱ門は私に勉強教えて欲しいと言って来てくれたから指導したが、他の子達、忍者ごっこか日向ぼっこしてる所しか見てない気がする。
ゴーン!
あ、鐘がなった。
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作者名:はるか | 作成日時:2022年10月11日 17時