忍術学園の七年生！！ (ページ15)

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「私の後輩に手を出すな。次手を出したらこの位じゃすまねぇからな。」

先輩は、普段私には見せない怖い表情で山賊を睨みつけそう言った。

山賊「ひっ...ヒィ〜！！」

山賊が逃げていき、先輩は私の所へ来た。

『せ、せんぱぁぁい...泣怖かったぁ...泣』

「よしよし、泣くな。もう大丈夫。怖い山賊はもう居ないよ。さ、学園へ帰ろう。」

先輩はそう言いながら私を抱き上げ歩きながら優しく背中をポンポンと撫で宥めてくれた。

『俺、先輩みたいなかっこいい忍者になりたい...先輩の武器やりたい！』

「おっ...嬉しい事言ってくれるねぇ〜。いいよ、教えてあげる」

先輩は私の涙で濡れた顔を拭きながら優しくそう言ってくれた。

その後、先輩には縄鏢の扱い方のいろはを教わった。最初のうちは扱いが難しくて、腕を切ったり、色々な場所が傷だらけになって、号泣。

でもその度に

「大丈夫、上手くなってきてるよ〜！Aならきっとできる。」

先輩は優しく宥めてくれた

そして、先輩が卒業する日になった

「A、この縄鏢あげる」

『これって、先輩がいつも使ってたやつじゃないですか。でも、本当にいいのですか？』

「あぁ。Aに使ってもらいたいんだ。」

『分かりました！俺、先輩のこの縄鏢で強くなります！』

「うん。頑張れよ。」

先輩はそういい、また優しく微笑み私の頭を撫でた。

『先輩...ご指導ありがとうございました...お達者で...泣』

「あぁ、立派な忍者になるんだぞ〜。じゃあな。」

そして先輩は学園を去って行った。

〜現在〜

『過去の事を話すのはこっ恥ずかしいが...私が縄鏢を始めたきっかけはこんな感じかなぁ...』

私は手に持つ縄鏢を握りしめ、ボロ泣きの私の話は省略して話した。

しん「A先輩も、先輩に助けられてきた時があったんだ...」

『私をなんだと思ってるんだ...w私はすごく弱かったんだよ。当時の私はここにいる皆よりも弱かったと思う。』

庄「何事も努力という事ですね！」

『まぁ...そうだな。だが、やりすぎも良くないよ。逆に身体の機能を劣化させてしまうからね。』

そろそろ、時間が少なくなってきたし、遊ぶか！

『よし！じゃあ、遊ぼう！』

という事で教室の中でできる遊びをした。ま、内容は今回の授業で出てきた忍具を真剣衰弱で揃えていくというものだが。カードには忍具の絵とその名前も書いてあるからゲームしながら今日の授業を復習させる戦法である。