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9(Nside) ページ9

結局…ミツの熱は朝になっても下がらず…





「はい…はい…よろしくお願いします。……はい。あ、他のメンバーには内緒でお願いします。俺がミツに怒られるんで(笑)」





やっぱり病院には連れて行った方がいいと思って、マネージャーに連絡した

朦朧とした中で約束したから、病院嫌いのミツにはちょっと申し訳ないけど…

電話を終えて寝室に戻ろうとしたら、リビングのソファでミツがスマホを弄ってた





「ちょっとミツ、ちゃんと寝てなきゃだめじゃん!」

「あ、ニカ、おはよ。」

「おはよ。じゃなくて!」

「昨日より気分良いから、携帯のチェックだけ…」





隣に座る振りをして、画面をこっそり覗くと、『心配ない』とか、『大丈夫』って言葉が見えた





「…ガヤから?」

「あ、うん。」





何度も夜中にうわ言でガヤを呼んでたミツ

甘えられないミツの事分かってる

でも今は違うんじゃない?

ガヤに頼ったって、それは甘えじゃないんじゃないの?





「なんて?」

「横尾さんが心配してるって。」





ガヤもガヤだ

横尾さんが心配してんのに、何でガヤはミツの事心配じゃないの?





ラインを送り終えたのを見計らって、ミツの顔を覗き込む





「ミツ、熱下がんないから、病院行こうか。」

「……いやだ…」

「昨日約束したでしょ?」

「…そんなのしてないもん。」





唇を尖らせて我儘言うミツに

俺に甘えてくれてるの?

ガヤじゃなく俺に…

不謹慎にも嬉しさが込み上げる





「一緒に行くからさ。マネージャーにも、もうお願いしちゃったし。」

「なんでっ」

「……ねぇ、ミツ、いつから熱出してんの?」

「え…?」

「部屋、散らかってたし、冷蔵庫にスポドリやゼリー入ってた。ずっと前から調子悪かったんでしょ?」

「…」

「このままじゃきっとミツの体持たなくなるよ?これから忙しくなるのに、それじゃ困るでしょ?」

「…」

「……じゃあ、ガヤが一緒なら行く?連絡するよ?」





これ見よがしにスマホを鞄から取り出すと





「…ニカと…いく…。」





小さく呟く声が聞こえた





「良い子だね、ミツ。」





昨日みたいに頭を撫でてやったら、これは覚えていたのか、耳を真っ赤にして俯いた






.

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作者名:MISA | 作成日時:2018年5月31日 16時

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