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3(Kiside) ページ3

太輔が横尾さんちに泊まるようになってから3日

久々に7人揃っての仕事だ





「よこーさん、ケガ大丈夫なのかなぁ?」

「……さぁ…」





この3日間、太輔から連絡は来なかった

だから、横尾さんの様子も詳しくは分からない…





「ねぇ、ミツ。ガヤがわったーの世話してるってホント?」

「え…うん。」

「ガヤとずっと会ってないの?」

「…まぁ…」

「連絡も?」

「…」





早口で問いただすたまは、何かを察知していて色んな意味で怖い





「ねぇ、それってさぁ、」

「おはよう。」

「あ、師匠ーっ!大丈夫なの!?」





眉間にしわを寄せたたまに、さらに問い詰められそうになった時、扉が開いて横尾さんと太輔が入って来た

途端に、駆け寄る年少達

…正直、助かったと思った

たまの視線が横尾さんに移るのを確認して、そっと席を立った





「横尾さん、ケガどう?」

「ごめんな、みっちゃん、色々心配かけて。大した事なかったんだよ?」





そう微笑む横尾さんの足は、包帯で固定されていて痛々しい

太輔に支えられてソファに座る時も、顔を歪めて辛そうだった





「横尾さん…」

「みっちゃん、そんな顔しないで。大袈裟にしてあるけど、大丈夫だからね。」

「でも痛そう…」

「仕事出来るの?」

「走り回る訳じゃないし、座ったままだから大丈夫だよ。」





心配する弟達に笑顔を向ける横尾さんの隣には、当たり前みたいに太輔がいる





「藤ヶ谷…」

「あ…おはよ、北山。」

「…おはよ。」





まるで…俺の事は気に止めてもないみたいだ…





「わた、もう着替える?」

「そうだね。時間かかりそうだし。」

「じゃあ、一緒に行こう。」





寄り添いながら、着替えに向かう二人を見送る





「ミツ。」

「……ん?」

「何ボーっとしてんの?俺らも行くよ。」





不意に呼びかけられて取られた手

途端にたまが訝しげな顔で俺を見た





「……いつから?」

「え?」

「熱。」

「ぁ…ぃゃ…」

「ガヤ知ってんの?」

「ダメっ、言わないでっ…」





今にも駆け出しそうなたまの手を両手で引いて引き止めた

幸い太輔はこちらの様子には気付いていない





「何で言わないの?」

「いいんだ。今は横尾さんの方が…」

「違うでしょ。親友より恋人でしょ?」」

「…っ…」





射るような視線に何も言えなかった






.

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作者名:MISA | 作成日時:2018年5月31日 16時

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