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五千円チャージして、若武が待ってくれている改札の向こう側に行く


「待たせてごめんっ!」


若武はのんびりした口調で言った


「別にいいよ。俺、急いでねーし」


私達は二番線ホームまで行く


私は、山手線を乗って急行で乗り換えるんだけど……


私は、若武に目をやる


それに気づいた若武は、口を開いた


「俺は山手線の外回りで東京に行くよ。この後飯の約束してっからさ」


それじゃあ、途中まで一緒だね


『二番線に電車が参ります。黄色い線の内側で________』



案内のアナウンスが聞こえる


ホームに電車が来るとまず、人が降りれるように私達はドアの横に立った


降りる人がいなくなると、私達は急いで電車に乗る


「やっぱ、この時間は混んでるか」


若武は、そう言った


いや、山手線はたぶん一日中混んでると思うよ


今日は休日だし


そう言おうとして口を開こうとした瞬間


『ガシャン』


電車が激しく揺れる


私は近くにある手すりに掴まろうとした


しかし、近くにいた人に先に掴まれてしまったんだ


近くの吊革はすべて人が使ってるし……


降りる駅までまだ、30分以上はある


このまま耐えられる自信がなかった


すると、後ろからすぐ近くに声が聞こえた


「アーヤ、俺に掴まれ」


それは若武だったんだ


私は頷き、若武が出してくれた腕に掴まる


若武は、中学の時は細い感じだった



でも、今は何か、細いんだけど筋肉がついたみたいだった



そして、電車に揺られ、私が降りる駅へつくと若武が一旦、電車を一緒に降りてくれた


それで、私が降りたことを確認してから、もう一度電車に乗った


私は、次に乗る急行が来るまでホームで待つ


その間、ふと、思ったんだ


山手線の内回りの方が東京駅にすぐつくはず………


それなのに、若武は私と同じ外回りの電車に乗った


それは、若武が気遣って、一緒に乗ってくれたんじゃないかって


そう思い、私は少し嬉しくなった


だって、昔と全然変わらない


子供っぽいところもあるけど、優しさもある


私が待っているホームに各停が来た


本当は急行のほうが速いんだけど……


でも、今はなんだか、ゆったりした気分になる


そう思い、私は各停に乗ったんだ___________

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きらら(プロフ) - 白羽月さん» ありがとうございます! (2018年5月9日 6時) (レス) id: 482c54d942 (このIDを非表示/違反報告)
白羽月(プロフ) - きららさん» ファイトです! (2018年5月9日 6時) (レス) id: 8fdccc0f2e (このIDを非表示/違反報告)
きらら(プロフ) - 白羽月さん» はい!ここ三日間、ハイスピードで更新して(るつもり)まっす! (2018年5月9日 6時) (レス) id: 482c54d942 (このIDを非表示/違反報告)
白羽月(プロフ) - どんどん話に引き込まれます!面白いですね!私こういう事件系かけないから羨ましい...更新頑張ってくださいね! (2018年5月9日 6時) (レス) id: 8fdccc0f2e (このIDを非表示/違反報告)
きらら(プロフ) - ユリナさん» 新作☆っていっても結構前のだけどね(笑)更新がんばるぞー!ここ三日間、いつもよりスピード速く更新できてる☆ (2018年5月7日 21時) (レス) id: 482c54d942 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:きらら | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/7fec2ef6271/  
作成日時:2018年3月14日 20時

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