明日へー君が消えるその前にー

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私はリビングに入ると、バッグをおろして手を洗った


リビングに戻ると、瑠華さんがコップを片手に聞いてきた


「彩、コーヒーでいい？」


私は椅子に座って返事をする


「ありがとうございます。お客さんなのに……」


瑠華さんは軽く笑った


「いいのいいの。気にしないで。彩も学校の事で大変だったでしょう？」


その瞬間、私はさっきの事を思い出した


一気に、寒気が襲った


私は、自分にごまかすように微笑みながら口を開いた


「……そういえばっ、結婚式、挙げるんですか？」


痛いところをつかれたように、瑠華さんの顔から笑顔が消えた


しまった……


でも、さっき幸せって言ってたでしょ？


じゃあ、なんで…


「挙げないつもり。お義母さんには挙げてほしいって言われたけど、やっぱりあたし……」


何が、不安なのだろう


どうして、挙げたくないの…？


結婚式を挙げて


ウエディングドレスを着るのが


女性の夢でしょう？______

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