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「……ただいま」
私は重い扉を開けた
すると、中からは聞き覚えのある声が聴こえてきた
「おかえりー」
リビングから出てきたのは瑠華さんだ
私は靴を揃えながら瑠華さんに挨拶をした
「こんにちは。来てたんですね」
瑠華さんはコーヒーが入ったコップを片手に、軽く笑った
「ええ、裕樹と買い物した帰り。あ、裕樹なら今いないよ。あたし一人」
よく見ると、玄関には奈子のお出かけ用のヒールと瑠華さんのらしき物しか
置いてなかった
「……ねえ、彩はどう思う?」
突然瑠華さんが言い出した
「このまま、裕樹と結婚してもいいと思う?彩の義姉になってもいいと思う?あたし、わかんなくなっちゃった……」
突然の瑠華さんの弱音に驚いた
いつも、頼もしくて、かっこいいのに……
「明日、籍入れる予定なの…でも、明日に近づいてくるうちに、どんどん不安になって…」
瑠華さん…
私は瑠華さんを見つめた
「瑠華さんは『幸せ』って思う?瑠華さんが『幸せ』って思うのなら、きっと大丈夫ですよ」
瑠華さんの顔が一気に明るくなった
「幸せって思ってるよ。大好きな裕樹と家族になれるんだもの。大好きな彩や奈子やお義母さんとも」
私はにっこり微笑んだ
『明日に近づいてくるうちに、どんどん不安になる』か……
瑠華さん、それってマリッジブルーだよ_____
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きらら(プロフ) - 白羽月さん» ありがとうございます! (2018年5月9日 6時) (レス) id: 482c54d942 (このIDを非表示/違反報告)
白羽月(プロフ) - きららさん» ファイトです! (2018年5月9日 6時) (レス) id: 8fdccc0f2e (このIDを非表示/違反報告)
きらら(プロフ) - 白羽月さん» はい!ここ三日間、ハイスピードで更新して(るつもり)まっす! (2018年5月9日 6時) (レス) id: 482c54d942 (このIDを非表示/違反報告)
白羽月(プロフ) - どんどん話に引き込まれます!面白いですね!私こういう事件系かけないから羨ましい...更新頑張ってくださいね! (2018年5月9日 6時) (レス) id: 8fdccc0f2e (このIDを非表示/違反報告)
きらら(プロフ) - ユリナさん» 新作☆っていっても結構前のだけどね(笑)更新がんばるぞー!ここ三日間、いつもよりスピード速く更新できてる☆ (2018年5月7日 21時) (レス) id: 482c54d942 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:きらら | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/7fec2ef6271/
作成日時:2018年3月14日 20時