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「そんなに大切なものなの?」


私は廊下で由真ちゃんと話す事になった


男が言うより女が言ったほうが効率がいい


「あのあじさいは、妹が低学年の頃に育てていたものなの。私の妹は、今親戚の家に住んでいる…私は大学も行かなきゃいけないし、おじいちゃんの世話だってしなくちゃならない。そこに妹がいたらかわいそうたもの。」


……そういう事だったんだ


「…だから、おじいちゃんも私も、あのあじさいが大好きなの。……絶対に手放したくない。おじいちゃんだって、あじさいをすごく可愛がってたから。」


それなら、無理もない


でも、危ないじゃない…


「おじいちゃんは、パーキーソンなんだけど、今年に入ってそれがひどくなってきたの……もう歩くのだって難しくなってしまったし、手の震えだってすごく激しくなってきた。あじさいがなかったら完全に、おじいちゃんの楽しみなくなっちゃう……」


でも……


「でも、あじさいは危なんだよ?もしそれで、貴樹さんが危ない目にあったら嫌でしょう?」


それに由真さんは対抗する


「でも、死亡者は出てないんでしょっ!なら大丈夫だよ。」


死亡者がいないから安全とは限らないじゃない


もう、こうなったら…


「いい加減にして。私達は今日、それを言いに来たんだから。若武かってサッカーチームに入ってるんだから本当は忙しいのに。わざわざ千葉まで来たのに断るって何?あじさいがどんなに大切なものかは私には知らないけど、危険な目にあうのは嫌でしょう。貴樹さんだけじゃない、由真ちゃんだって、危険な時はきっとある。そういう時に、自分で何が出来るの?何も出来ないじゃない。だからあじさいを処分しろって言ってるの。」


もうこれは、喧嘩腰でいかないと


じゃないと絶対に譲らないし


由真ちゃんはしばらく、下を向いていたけど、やがて顔を上げた


その目には、涙が溜まっている


「……確かに、私はどんくさいから、きっと何も出来ないよ。忙しい時に、わざわざ注意しにきてくれてありがとう。私、浮かれてたよ。だって、大好きな若武くんが来てくれてたから。それなのに、私……」


この家は、環境がいいとは言えない


けど、こんなに優しい人がいるから


貴樹さんも毎日、頑張って生きてるのかな________

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きらら(プロフ) - 白羽月さん» ありがとうございます! (2018年5月9日 6時) (レス) id: 482c54d942 (このIDを非表示/違反報告)
白羽月(プロフ) - きららさん» ファイトです! (2018年5月9日 6時) (レス) id: 8fdccc0f2e (このIDを非表示/違反報告)
きらら(プロフ) - 白羽月さん» はい!ここ三日間、ハイスピードで更新して(るつもり)まっす! (2018年5月9日 6時) (レス) id: 482c54d942 (このIDを非表示/違反報告)
白羽月(プロフ) - どんどん話に引き込まれます!面白いですね!私こういう事件系かけないから羨ましい...更新頑張ってくださいね! (2018年5月9日 6時) (レス) id: 8fdccc0f2e (このIDを非表示/違反報告)
きらら(プロフ) - ユリナさん» 新作☆っていっても結構前のだけどね(笑)更新がんばるぞー!ここ三日間、いつもよりスピード速く更新できてる☆ (2018年5月7日 21時) (レス) id: 482c54d942 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:きらら | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/7fec2ef6271/  
作成日時:2018年3月14日 20時

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