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天才ゆえの彼女の孤独。 ページ4

AA、彼女は何度も言う通り、サッカーの天才少女である。

彼女は幼い頃からサッカーをしており、その才能は他の子たちと比べて圧倒的なものであった。

しかし、その才能ゆえ、彼女は周囲とのコミュニケーションに難があった。

「だから!そうじゃないって言ってるでしょ!無駄な動きが多いっていつも言ってる!」

Aについて行けない子に怒り、その子達が泣いたり、怒鳴り返して来たり……そんな光景は日常茶飯事で、毎日その言い合いが絶えることはなかった。

"A、あなたがこれ以上チームを拗れさせるなら監督として見過ごせない。"

"それにあなたなら、どこでだってやっていけるんじゃない?"

そしてAは当時所属していたサッカーチームを去った。

ある時、一時的に所属していたチームの監督が、Aに言った。

"Aは本当に天才だね。それ故に強気で、仲間たちに怖がられる。違わないかい?"

"そうですけど……周りが私の実力についてこれないだけです。私には入れるチームがない。"

"ははっ、君は本当に子どもだな!"

"……どういうことです?"

"いいかいA。君は本当に天才なんだよ。だからそのままでいい。君はストライカーなんだから、エゴイストであるべきだ。"

"じゃあこのままでいいじゃないですか。"

"いいや、違うよ。チームメイトにかけるべき言葉は慎重に選ぶこと。君の言うことは間違いじゃない。ただ、メンタル面を考えてほしいんだ。それが難しいならアドバイスはしなくていい。それにアドバイスは僕の役割だ。そして次に言うことを一番覚えておいて。


君自身が主役だということを示すことさ。君に反発している彼女たちを黙らせるだけのモノが君にはある。難しいなら、無理な必要以上のコミュニケーションを取らないことさ。"

その監督は最後にこうも言っていた。

"君という才能が、一人の女の子が、皆に嫌われて遠ざけられるのは嫌なのさ。だから、普段からツンケンしないで、もっと人に優しくしてごらん。そうすれば、君はあっという間に色んな人に囲まれる。"

あなたがそう教えてくれたから、私はこうして今頑張れている。

自分の実力は多くの部員の嫉妬を買い、サッカー部はもう、追い出されてしまったけれど。
また次のチームを見つければいい。

…あ、糸師君だ。

1人帰ろうとしていると、サッカー部が試合をしていた。
フェンスに手をかけて、ジッと見つめる。

彼のサッカーを生で見るのは、初めてね。

糸師冴という男。→←糸師君ってホントに笑わない。



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桜花(プロフ) - 真昼さん» コメントありがとうございます♡この作品もお気に入りなので続きをお楽しみに! (2023年2月3日 19時) (レス) id: e0b4a0dc7c (このIDを非表示/違反報告)
真昼 - 冴が本当に好きなので、嬉しかったです\(//∇//)\続きが楽しみです! (2023年2月3日 16時) (レス) @page16 id: 94c427d0c3 (このIDを非表示/違反報告)
桜花(プロフ) - らむねさん» コメントありがとうございます!こちらの作品も無理せず自分の納得が行くように頑張ります! (2023年1月1日 20時) (レス) id: e0b4a0dc7c (このIDを非表示/違反報告)
らむね - 凛君の作品の方から来ました!!糸師兄弟結構好きなので嬉しいです!無理せずに自分のペースでいいので頑張ってください!! (2023年1月1日 14時) (レス) id: 41465224bb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:桜花 | 作成日時:2022年12月31日 21時

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