【ブルーロック】押しが強すぎる許嫁。【御影玲王】

アイドルとしての鈴木お嬢様。 ページ37

「Aちゃん、久しぶりー!」

「久しぶり、かなちゃん!」

アイドルの握手会。

Aはかなちゃんという幼いファンととても仲良しだった。

Aは今までレオにしか興味がなく、人の名前を覚えるのはとても苦手だった。
そのため、ファンの名前を覚えるのに苦労し、かなちゃんを悲しませてしまったことがあった。

Aは自分を愛してくれる彼女たちを悲しませたくないと思うようになった。

「Aちゃん、今日も来ました!」

「奏斗君!ありがとう!」

「新曲のCDも買いました!人気絶頂で本当に凄いですね!めっちゃ応援してます!なんならリアコです!」

「あはは、ありがとう。」

人気絶頂……確かにそうだわ。

リアコ……Aのこと、恋愛的な意味で好きでいてくれるんだね。

だけど、ごめん。

Aそろそろ、活動休止するんだ。

人気絶頂で何考えてんのって思うかもしれないけど、これはもう決めたことだし。

リアルに恋してくれてるファンの皆、ごめんね。

A、本当は鈴木グループの令嬢だから、もう婚約者いるんだ。まあ令嬢じゃなくて普通の家の女の子だったとしても、レオに猛烈アタックして婚約者いても奪い取ってただろうけど。(姉の時は立場上諦めかけたけど)

またステージに戻ってくるとき、ファンがいてくれる保証は、どこにもないんだなぁ……。

ちゃんと戻ってくるつもりではいるけど、もしかしたら、レオのためなら……もう一つの夢の為なら、アイドルっていう大切な夢も、捨てちゃうかも。

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