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第3話 ページ4

Aはその事をきっかけに、武道と友達になった。

遊べるときは一緒に遊んだ。


「A、あなた遊んでばっかいないで勉強もしなさいよ。塾だってあるでしょう。」

今では小学6年生、母親も彼女にさらに厳しくなった。
遊びの時間も減ってきているのが、Aは嫌だった。

「塾の時間までには帰ってくるもん!」

「自分の兄にも勝てないのに、呑気なこと言わないで!!」

「嫌!!塾だって行きたいなんて一言も言ってないよ!!」

Aはバタンとドアを閉めて逃げた。

皆お兄ちゃんばっかり。

お父さんもお母さんも皆……私のことなんて、どうでもいいんだ!!

「Aちゃん!!」

遠くから武道君がブンブンと手を振ってくれた。

武道君を見てると自然と笑顔になれる。武道君は私を見てくれる人だもん。

家に帰って塾に行く準備をした。

兄の部屋のドアは閉まっていた。

多分、出発時間ぎりぎりまで勉強するんだろうね。

私にはない才能。

勉強なんて楽しくないじゃん。

私からいろんなものを奪ってくんだもん。

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作者名:桜花 | 作成日時:2022年10月20日 21時

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