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第六十話 ページ14
「竜ちゃん、蘭ちゃん…私、お母さんに会いたかった。こんな風に、ギュッとしてほしかった……」
「……A……」
鹿乃花さんは、彼女がいることで周りを不幸にしてしまい、
自分自身を嫌って、幸せを掴むことができなかった。
Aは逆だった。
周りがAを不幸にしようとして、それを全てAが一身に受けて、幸せが逃げようとしてる。
けど、もう俺はそんなAを見たくない。
「竜ちゃん、蘭ちゃん。今まで私をここまで育ててきてくれてありがとう。……私、故郷に行ってみる。そこで私の母さんが、どんな風に過ごしていたのか、そして、どんな風にこの世を去ったのか、知りたいの。」
「けど、あの村は解体されて、もう殆ど何も残ってないかもしれねぇぞ。」
「いんじゃない?俺もAの故郷、一目見たいし。」
「兄貴……」
竜胆も、同じ気持ちだった。
そして3人は、Aの故郷である村があった場所へ行くことにした。
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作者名:桜花 | 作成日時:2022年10月16日 19時