新たな金の使いみち。【九井一】

あとがき。 ページ37

最後まで読んでくださりありがとうございました。
如何でしたか？実はこの結末は、九井君の作品を作ると決めた時点で決まっていました。
(作者が九井君の気持ちを尊重したかったので)

九井君の作品でイヌピーの妹、というイヌピー以上に赤音さんに似る人物が登場するのは読んだことがなかったので、そこから物語を広げていきました。

九井君と結ばれるお話がみたいと思った方はすみません。
ただ私はどうしてもこうやって最後を締めくくりたかったのです。この世界線だと、この後ココは梵天の幹部に、Aはヴァイオリニストになると思います。

ヴァイオリニストとして様々なところを飛び回るA。
裏で赤音さんや金に執着する九井。
どれほど立場が違っても、遠く離れていても、ふたりは繋がっているとお互い信じています。

九井は足長おじさんになることを辞めましたが、陰ながらにAのことを見守り続けています。

ここには描写していませんが、梵天幹部になってからも、ココはAの演奏を聴きに行ったことがあります。
そしてたくさんの花束を抱えて小走りするAの横をすれ違い、「大きくなったな。」と呟き、Aは大好きな声に振り向くと、その人はもう人混みの中に紛れていく。

けれどそれは紛れもなく、Aの大好きな人、というお話です。
ちなみに、足長おじさんから貰ったヴァイオリンはどれほどの年月が経っても、ずっと大事に使っています。

また、単行本28巻(読んでいない方は注意)


にあったように、ココとイヌピーの和解、好きなように生きてもいいんじゃない？ありがとう、一君。という赤音の言葉で、ココが本当に前を向けたとき、Aと再会するかもしれませんね。

そして、本当にAと向き合えたなら、ふたりの気持ちが同じ方向に歩み寄れたなら、ふたりが結ばれる世界もあると思います。

何はともあれ、最後まで読んでいただきありがとうございました！

近々一虎作品作る予定です。(あくまで予定ですが…)

書けたらまたリンク貼るのでよろしくお願いします！！
ただこの作品よりもずっと重い作品になると思います…

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