第20話 ページ21
「ココ君ココ君!」
「んー?」
「私ね、ココ君との思い出のものいーっぱいあるの!それでね、じゃーん!」
「これって…」
「そう!宝箱!ココ君との思い出のものはここに全部いれてるんだー!」
そこには祭りの時にあげたブレスレットや海に行った時に二人で拾った貝がら、図書館でふたりで選んだしおりなど…本当に様々なものが入っていた。
「へぇ、いいじゃん。じゃあ鍵つけよーぜ。」
「鍵?」
「盗難防止。それと、俺とAちゃんの秘密ってことで。な?」
すると彼女はパアッと顔を輝かせた。
二重にしようということで、まず暗証番号を解き、そこから鍵で開ける。
「番号何がいい?何でもいいぜ。」
「んーとえーと…あっ!よし!決まったよ!えっとね、」
*****
「よし、これで完成。この鍵、なくさず持っといて。」
「はーい!」
俺は彼女の髪をかきあげて、その首に鍵をかけてあげた。
「次は何を入れようかなぁ…。」
「…?」
その中に、一つだけ見慣れないものがあった。
玩具の指輪…?
俺、こんなのAちゃんにあげたっけ…?
それに、この子がこれを付けているところ、見たことなかったような…?
まあ多分、彼女の私物だろう。
あまり深入りするのも良くないし、黙っておこう。
そう思った俺は、静かに彼女の宝箱を閉じた。
272人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「東京リベンジャーズ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
桜花(プロフ) - 月華さん» 読んでいただき本当にありがとうございました!!ココ君の気持ちからしても主人公からしても辛いお話でした。切ないお話は初でしたので沢山考えて頑張りました! (2022年8月1日 5時) (レス) id: e0b4a0dc7c (このIDを非表示/違反報告)
月華(プロフ) - 桜花さん» 切なくてそれでも温かいお話でした。夢主ちゃんと結ばれて欲しいような気もしましたがそれではココくんはずっと赤音さんを切れないんだろうなと。素敵なお話しありがとうございました。 (2022年8月1日 2時) (レス) @page39 id: cb2ce3c237 (このIDを非表示/違反報告)
桜花(プロフ) - 雪海さん» この物語もいよいよ終盤に向かってきてますね…最後までお付き合い下さいませ! (2022年6月26日 11時) (レス) @page27 id: e0b4a0dc7c (このIDを非表示/違反報告)
雪海(プロフ) - うう…切ない (2022年6月26日 10時) (レス) @page27 id: ea036f2a24 (このIDを非表示/違反報告)
桜花(プロフ) - 引きこもり隊さん» プレゼントの渡し方はこれがロマンチックかなって思ってましたっ!!こういう雰囲気いいですよね!!! (2022年6月22日 21時) (レス) @page22 id: e0b4a0dc7c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:桜花 | 作成日時:2022年5月28日 19時