しつこいです、ソンフンくん。 (ページ20)

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sh side

現場での撮影を終えて
バンに揺られ、宿舎に着いた

着いたとき俺は寝ていたらしく
ニキに容赦なく叩き起こされた

今日の撮影ではいつもより
顔が引きつってしまった
ENGENEのみんなに心配をかけてしまう

「…はぁ」

メンバーたちがリビングで
賑やかに話している中、

部屋のベッドに寝転がってずっと
天井を見詰めていると急に眠気がきて
「寝てしまおう」と思い目を閉じようとしたが、

コンコンとドアが誰かに控えめにノックされた

sn「ヒョン…いいですか？」

声的にソヌだろう

「いいよ」

ソヌはゆっくりとドアを開けて
控えめに顔を出し、部屋に入って
部屋にある椅子に座った

表情が何だか気まずそうだった

バンの中であんなことがあったんだ
気まずそうな表情で当たり前

「バンの中でのことは気にしてないよ、大丈夫」

sn「違います」

食い気味にソヌは否定してきた

sn「…僕ソンフニヒョンがAさんのことを
好きだと知らなくて、あんなこと言っちゃいました…」

「…え？」

sn「ソンフニヒョン、Aさんのこと
好きなんですよね…？」

ソヌは少し身を乗り出して聞いてきた

間違ってはいないが、なぜそのことを
知っているのかが不思議で堪らなかった

「なんで、それを知ってるの？」

sn「ヒスニヒョンが言ってました…」

ヒスニヒョンが？どうしてだろう…

俺にああやって忠告をしていたのに。

「…そっか、ありがとう」

sn「…は、はい」

ヒスニヒョンに聞きに行くしかない。