意外な一面 1 ページ8
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「それにしてもほんとにすごいね、日向くんと影山くん」
「うん！そうなの！」
──お風呂上がり。
ぺたぺた上履きの音を鳴らしながら、暗い廊下を2人で歩く。
私の隣を歩くのは、同じ1年マネージャーの谷地仁花ちゃんだ。
烏野の子で、マネージャーで1年生なのは私たち2人だけだったから、すぐに仲良くなれた。
サラサラ金髪の、可愛くてちょっと面白い女の子。
「でも補習で遅刻ってのはびっくりした」
「うー……。2人とも頑張ってたんだけどなぁ。特に日向のはね、ほんっとうに不可抗力だったんだよ……！」
グッと拳を握りしめながら、日向くんの赤点がいかに理不尽なものだったのかを力説する仁花ちゃん。
どうやら解答欄がズレていたことが敗因だったらしい。確かにそれは悔しい。
「そういえば音駒も期末終わったばっかなんだけど、リエーフくんが赤点とっちゃって。来週1週間、放課後に補習だって」
「ええっ大変だ！リエーフくんって……あの大きい子だよね、銀髪の」
「そうそう。中間で英語やらかしたから、反省して期末は英語を頑張ったみたいで……物理で赤点」
「あちゃー……」
仁花ちゃんに話しながら、つい昨日、リエーフくんが青ざめた顔で見せてきたテスト用紙を思い出す。
物理基礎32点。見事に今回も補習に引っかかったリエーフくんは、昨日の部活でこっぴどく夜久さんに叱られていたっけ。
ちなみに私は、黒尾さんとの勉強の甲斐あって、しっかり赤点を回避できました。
数学はどっちも50点台。
高いとは言えないけれど、中間は赤点ギリギリだったことを思えばかなりの進歩だ。
「……あ、自販機」
そのまま2人で話しながら歩いていくと、不意に仁花ちゃんが呟いた。
彼女の視線の先で自販機が明るく光っていて、ついでにその近くにはトイレもある。
「私トイレ行っとこうかな」
「了解！待ってるよ！」
「いいよいいよ。仁花ちゃんは先に部屋戻ってて」
待ってると申し出てくれた優しい仁花ちゃんに、私は慌てて首を振った。
こんな暗い中1人で待っててもらうとか、さすがに悪い。
「わかった。じゃあ部屋で待ってるね！」
「うん、また後で！」
仁花ちゃんがブンブン手を振ってくれるのに、私もにっこり笑顔を返す。
可愛いなぁ。
ただトイレの方に歩き出したところで、背中に「お気をつけてー！」と投げかけられたから、何となく戦場に行く気分になった。
……可愛いけれど、やっぱり面白い子。
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暁☆(プロフ) - 黒尾ファンさん» ありがとうございます、頑張ります🙇♀️ (4月15日 8時) (
レス) id: f3c28010ce (このIDを非表示/違反報告)
黒尾ファン - お手伝いは、聞いてない〜⁉ヤバこれは、現実でもキュンってするところ。うわぁもうヤバいしか言えないこれからも頑張ってください (4月13日 7時) (レス) @page25 id: 13c9948002 (このIDを非表示/違反報告)
暁☆(プロフ) - yuuuさん» コメントありがとうございます！とっても嬉しいです🥰 (4月11日 23時) (レス) id: f35ddf974d (このIDを非表示/違反報告)
暁☆(プロフ) - 黒尾ファンさん» 嬉しいコメントありがとうございます！頑張りますね💪 (4月11日 23時) (レス) id: f35ddf974d (このIDを非表示/違反報告)
yuuu(プロフ) - ドキドキ、きゅんきゅんでした💖だいすきです♡ (4月11日 19時) (レス) @page24 id: 6410d877bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：暁☆ | 作成日時：2024年3月20日 1時
