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「僕まだ若くて発展途上なんですよ。筋力も身長も、まだまだこれからなんで」
そのままわざとらしく上げた声色で、木兎さんに身長マウントをとる月島くん。
……確かに月島くん、すごく背が高いんだよなぁ。
さすがにリエーフくんよりは低いけれど、黒尾さんよりも少し高いんじゃないだろうか。
これで1年生なんだから、実際彼の言う通り、まだまだこれから身長は伸びるだろう。
男の子の成長期って怖いもんね。
するとそんな月島くんに、黒尾さんが軽い調子で声をあげた。
「悠長なこと言ってると、あのチビちゃんにいいとこ全部持ってかれんじゃねえの？同じポジションだろ」
黒尾さんの言うチビちゃんとは、翔陽くんのことだ。
……確かに身長が伸びるのを待っていたら、その間に翔陽くんがグングン成長していきそう。
向上心の塊みたいなタイプだからなぁ、彼。
まあでも翔陽くんは目を惹く選手ではあるものの、技術的には素人に毛が生えたレベルだ。
リエーフくんよりは上手いかな、くらい。
試合経験も多くなさそうだし、……あの身長で高く跳ぶから目立つだけってかんじ。
今のところすごいのは翔陽くんというより影山くんで、……黒尾さんもそれは分かっているだろう。
──だからこの挑発に、深い意味はなかったはずだ。
負けず嫌いっぽい月島くんを焚き付けようと、軽い気持ちで口にした言葉。
だけど黒尾さんの言葉を聞いた月島くんは、そのままピタリと口を閉ざした。
黒尾さんに目を向けて、貼り付けたような笑みを浮かべる。
「……それは仕方ないんじゃないですかねぇ。日向と僕じゃ、元の才能が違いますからね」
──月島くんのその諦めたような声と言い方に、黒尾さんがパチリと瞳を瞬いた。
「……あっまたスパイク練習ですか！？」
気まずい沈黙が落ちかけた体育館に、明るい声が響き渡る。
開け放たれていた扉から、元気よく犬岡くんが入ってきた。
後ろには夜久さんと福永さんもいて、……夜久さんがすぐに、床に転がっていたリエーフくんを叩き起こす。
途端に騒がしくなった体育館を尻目に、月島くんがするりと踵を返した。
「じゃあ僕、お役御免ぽいんで失礼します」
「あ、おい！」
咄嗟に黒尾さんが止めるのも聞かず、月島くんはそのままスタスタと体育館を出て行ってしまう。
戸惑った表情で立ち尽くす黒尾さんに、辛辣な赤葦さんが「……なんか地雷踏んだんじゃないすか」と呟いた。
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暁☆(プロフ) - 黒尾ファンさん» ありがとうございます、頑張ります🙇♀️ (4月15日 8時) (
レス) id: f3c28010ce (このIDを非表示/違反報告)
黒尾ファン - お手伝いは、聞いてない〜⁉ヤバこれは、現実でもキュンってするところ。うわぁもうヤバいしか言えないこれからも頑張ってください (4月13日 7時) (レス) @page25 id: 13c9948002 (このIDを非表示/違反報告)
暁☆(プロフ) - yuuuさん» コメントありがとうございます！とっても嬉しいです🥰 (4月11日 23時) (レス) id: f35ddf974d (このIDを非表示/違反報告)
暁☆(プロフ) - 黒尾ファンさん» 嬉しいコメントありがとうございます！頑張りますね💪 (4月11日 23時) (レス) id: f35ddf974d (このIDを非表示/違反報告)
yuuu(プロフ) - ドキドキ、きゅんきゅんでした💖だいすきです♡ (4月11日 19時) (レス) @page24 id: 6410d877bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：暁☆ | 作成日時：2024年3月20日 1時
