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「黒尾、烏野のバス着いたみたいだよ」
「……おう、行くわ」
私の弁解には何も答えず、海さんに呼ばれた黒尾さんがそちらに顔を向ける。
体育館を出る前に私を見て、それからグッと口角を持ち上げた。
「烏野迎えに行ってくる。アイツら来たらアップとってすぐ試合だから、今のうちに他校のマネに挨拶してきな」
──弁解、できていない。
黒尾さんの表情を見て、何となくわかってしまった。
いつも通りに見える、彼の笑顔。
どこがいつもと違うのかなんて、聞かれたって答えられないけれど。
……だけど、わかってしまった。
──黒尾さんは今、必死にいつも通りを取り繕おうとしてくれている。
「……はい、ありがとうございます！」
だから私は、きちんと弁解できていないのだという悲しさを押し殺した。
何も気付いていないふりをしながら、笑顔で答える。
──いつだって丁寧に、私の気持ちを推し量ってくれていた黒尾さん。
こんなに彼に気持ちが伝わっていないと感じたのは、初めてで。
優しい黒尾さんに甘えて考えなしな発言をしてしまった自分に、自己嫌悪の気持ちが湧き上がった。
今回の梟谷グループの合宿には、グループ校である梟谷、音駒、森然、生川の4校の他に、宮城県から烏野高校が参加する。
どうやらこの烏野高校は、猫又監督が1度引退する以前まで、
猫vs烏。ゴミ捨て場の決戦。
そんなふうに名前をつけられた、音駒と烏野の試合。
今年度のゴールデンウィークをきっかけに、再び関係を持つようになったというわけだ。
私は直接烏野高校を見たわけではないけれど、宮城に行った組から話は聞いている。
しかもその話は揃って「楽しかった」「またやりたい」と結ばれていたから、私は正直、直接見るのを楽しみにしていた。
あの無気力な研磨さんさえ「面白かった」と言っていたのだから、期待はかなり高めで。
──だから、なんというか。
「烏野、別に普通じゃね？」
ボトルから口を離したリエーフくんが、ポツリと呟く。
私も、本日何度目かのフライングを始めた烏野を見て、思わず頷いた。
芝山くんと一緒にずっと戦績を付けているけれど、烏野は今のところ全敗中。
決して弱いわけではないけれど、リエーフくんの言う通り"普通"ってかんじだ。
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暁☆(プロフ) - 黒尾ファンさん» ありがとうございます、頑張ります🙇♀️ (4月15日 8時) (
レス) id: f3c28010ce (このIDを非表示/違反報告)
黒尾ファン - お手伝いは、聞いてない〜⁉ヤバこれは、現実でもキュンってするところ。うわぁもうヤバいしか言えないこれからも頑張ってください (4月13日 7時) (レス) @page25 id: 13c9948002 (このIDを非表示/違反報告)
暁☆(プロフ) - yuuuさん» コメントありがとうございます！とっても嬉しいです🥰 (4月11日 23時) (レス) id: f35ddf974d (このIDを非表示/違反報告)
暁☆(プロフ) - 黒尾ファンさん» 嬉しいコメントありがとうございます！頑張りますね💪 (4月11日 23時) (レス) id: f35ddf974d (このIDを非表示/違反報告)
yuuu(プロフ) - ドキドキ、きゅんきゅんでした💖だいすきです♡ (4月11日 19時) (レス) @page24 id: 6410d877bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：暁☆ | 作成日時：2024年3月20日 1時
