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体育館に入ってきた月島くんは、私の姿を見て少し驚いたように瞳を瞬く。
ぺこ、と頭だけ下げてくれた彼に、私も慌ててお辞儀を返した。
「よっしゃ！赤葦トス上げて！」
さっきまで黒尾さんに駄々をこねていた木兎さんは、
楽しそうにコートに戻っていく彼の姿を見送って、私はマネージャーとして月島くんに声をかける。
「月島くん、もう汗冷えてるよね。ちょこっとだけ体伸ばした方がいいかも」
冷えた体での練習ほど怖いものはない。
自主練で怪我なんて洒落にならないし、と思って言うと、月島くんはまたパチリと瞳を瞬いた。
「……名前、知ってたんだ」
「え、あ、うん。仁花ちゃんからよく聞いてます」
「ああ、そういえば仲良さそうにしてたね」
私の返事に、納得したように頷く月島くん。
そのまま素直に床に座って柔軟を始めるから、私はその隣に腰をおろした。
「月島くん、私の名前知ってる？」
「……ごめん。音駒のマネージャーってのはわかる」
「ううん、全然。ちゃんと話したことなかったし」
双葉Aです、と簡単に自己紹介をすると、月島くんは小さく「よろしく」と返してくれた。
……翔陽くんが「月島は性格が悪い」なんて言ってたけど、全然そんなことなさそうだ。
「A！」
月島くんとポツポツお話ししていると、不意に名前を呼ばれる。
条件反射でパッと顔を上げて、それから私は呼んでくれた彼に笑顔を向けた。
「なんですか？黒尾さん」
「ちょっとこっち来てくんない？」
リエーフくんと一緒にネットの張っていない側に移動した黒尾さんが、ちょいちょい、軽く手招きしてくる。
私は慌てて立ち上がって、言われるまま彼のもとに駆け寄った。
どうしたんですか？ともう一度聞いてみると、黒尾さんがそっと身を屈める。
そのまま私のすぐ耳元に口を寄せて、……ひそり、内緒話をするように囁いた。
「……あんまり仲良さそうにしてると、また拗ねちゃいマスよ」
──ぞく、その声と言葉に、一気に全身が熱くなる。
咄嗟に右耳を押さえながら顔を上げると、黒尾さんのヘーゼルの瞳とバッチリ視線が絡んだ。
声も出せない私を見て、彼が満足げに口角を上げる。
……ずるい。ずるい、ずるすぎるよ。
バクバク、苦しいほどに心臓の音が鳴り響いて、……黒尾さんが一体どんな気持ちで言ってきているのか知りたい、そう強く思った。
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暁☆(プロフ) - 黒尾ファンさん» ありがとうございます、頑張ります🙇♀️ (4月15日 8時) (
レス) id: f3c28010ce (このIDを非表示/違反報告)
黒尾ファン - お手伝いは、聞いてない〜⁉ヤバこれは、現実でもキュンってするところ。うわぁもうヤバいしか言えないこれからも頑張ってください (4月13日 7時) (レス) @page25 id: 13c9948002 (このIDを非表示/違反報告)
暁☆(プロフ) - yuuuさん» コメントありがとうございます！とっても嬉しいです🥰 (4月11日 23時) (レス) id: f35ddf974d (このIDを非表示/違反報告)
暁☆(プロフ) - 黒尾ファンさん» 嬉しいコメントありがとうございます！頑張りますね💪 (4月11日 23時) (レス) id: f35ddf974d (このIDを非表示/違反報告)
yuuu(プロフ) - ドキドキ、きゅんきゅんでした💖だいすきです♡ (4月11日 19時) (レス) @page24 id: 6410d877bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：暁☆ | 作成日時：2024年3月20日 1時
