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黒尾さんと別れてから、これでもかと言うほど急いで帰って、ご飯を食べて、お風呂に入って。
なかなか乾かない髪と格闘し終わって、バタバタと戻ってきた自分の部屋。
机の上に投げ出していたスマホを開くと、つい5分前にメールが1件届いていた。
『今大丈夫？』
件名なしの、短い文面。
黒尾さんと部活関係以外のメールのやりとりなんて、……期末テスト前のアポ取り以来だ。
『大丈夫です』と慎重に打って、最後にビックリマークをつけるかどうかで数秒悩む。
何もないとちょっと素っ気なく見えたから、一応つけて返信した。
ドキドキそわそわ、落ち着かないままスマホを持って、ベッドに腰掛ける。
本当にかかってくるのかな。
電話の約束したの、夢じゃないよね？
ドクドク、うるさい心臓を宥めながら待っていると、数分としないうちに手元のスマホが震えた。
画面に表示される名前は、当然黒尾さんのもの。
心臓の音がさらに速くなるから、……このまま爆発して死ぬんじゃないかな、なんて大袈裟なことを思ってしまう。
震える指で、通話のボタンをギュッと押した。
耳元にスマホを持ってくると、あ、と掠れた低い声が聞こえてくる。
『A？黒尾です』
お疲れ様、と柔らかい声で言われて、カッと耳が熱くなった。
「ぉ、つかれさまです。Aです」
返す声が、震える。
ふ、と息を吐くように笑う声がすぐ耳元で聞こえて、……想像以上に刺激が強くて、私はヒュっと息を呑んだ。
『やっぱ電話だと、声ちょっと違く聞こえるな』
「で、ですね」
──スマホ越しでは初めて聞く、黒尾さんの低い声。
電波に乗って耳元から聞こえてくる声は、……いつもよりずっと近く感じる。
黒尾さんは、電話だと少し声が低くなるタイプなのかな。
普段より幾分か低めの声に、じん、と自分の耳が熱を持つのがわかった。
──私いま、黒尾さんと電話してるんだ。
『……電話とか、普段するの？』
「うーん、たまに？友達としたりします」
緊張は当然しているけれど、……嫌な緊張ではない。
嬉しくて、幸せで、ふわふわした気持ち。
顔こそ見えないけれど、このスマホひとつで私と黒尾さんの時間が繋がっているのだ。
こんなの、ニヤけてしまうのも仕方がないと思う。
『へえ。……あ、そういやシーブリーズの匂いな、』
──好きだなぁ。
黒尾さんの優しい低い声に、そんな温かい気持ちが胸に広がった。
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暁☆(プロフ) - 黒尾ファンさん» ありがとうございます、頑張ります🙇♀️ (4月15日 8時) (
レス) id: f3c28010ce (このIDを非表示/違反報告)
黒尾ファン - お手伝いは、聞いてない〜⁉ヤバこれは、現実でもキュンってするところ。うわぁもうヤバいしか言えないこれからも頑張ってください (4月13日 7時) (レス) @page25 id: 13c9948002 (このIDを非表示/違反報告)
暁☆(プロフ) - yuuuさん» コメントありがとうございます！とっても嬉しいです🥰 (4月11日 23時) (レス) id: f35ddf974d (このIDを非表示/違反報告)
暁☆(プロフ) - 黒尾ファンさん» 嬉しいコメントありがとうございます！頑張りますね💪 (4月11日 23時) (レス) id: f35ddf974d (このIDを非表示/違反報告)
yuuu(プロフ) - ドキドキ、きゅんきゅんでした💖だいすきです♡ (4月11日 19時) (レス) @page24 id: 6410d877bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：暁☆ | 作成日時：2024年3月20日 1時
